男女の役割と創造物語-理性(reason)により堕落前の状態を理解することについて-

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タイトル別名
  • ダンジョ ノ ヤクワリ ト ソウゾウ モノガタリ -リセイ (reason) ニヨリ ダラクマエ ノ ジョウタイ オ リカイ スル コト ニツイテ-
  • Gender Roles and the Creation Story: The Use of Reason to Know the State before the Fall

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抄録

キリスト教のジェンダーロールに関する神学は、創世記1-3章のアダムとエバの役割を基準、あるいは理想として議論される場合がある。この議論は、主としてアウグスティヌスが提唱した、「最初の人間はその堕落前に原初の義と完全を有した」という特別な神学的フレームワークを基としている。しかし、問題は、神がアダムとエバに与えた堕落前の目的、すなわち、本質(nature)を、堕落後の理性(reason)によって知ることは可能か、という点である。本論文は、この問題について検証し、堕落後の理性によって堕落前のアダムとエバの役割を解釈することは、解釈する者の堕落後の見解を投影する恐れのあることを示すものである。

収録刊行物

  • 科学/人間

    科学/人間 49 107-121, 2020-03

    関東学院大学理工学部建築・環境学部教養学会

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