東京歯科大学市川総合病院における三叉神経痛患者の臨床的検討

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical Analysis of Patients with Trigeminal Neuralgia Based on the International Classification of Headache Disorders 3rd Edition (Beta Version)
  • トウキョウ シカ ダイガク イチカワ ソウゴウ ビョウイン ニ オケル ミツマタ シンケイツウ カンジャ ノ リンショウテキ ケントウ
  • —A Single Center Experience of 48 Cases

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抄録

国際頭痛分類第3版beta版1)では,三叉神経痛は典型的三叉神経痛(13.1.1)と有痛性三叉神経ニューロパチー(13.1.2) の小項目に分類された。2017年7月から2019年12月の間に当院の歯科・口腔外科および神経内科とのリエゾン外来である頭痛・口腔顔面神経疾患外来を受診し,三叉神経痛と診断された48名の患者の臨床統計を行ったので報告する。性別は男性17名,女性31名,平均年齢は60.0±13.8歳であった。診断では13.1.1が46例で最も多かった。13.1.2の下位分類である占拠性病変による有痛性三叉神経ニューロパチーを2例認め,このうち,1例は感覚障害や電気生理学的異常所見を認めず,さらにカルバマゼピンに対する治療反応性が良好で,13.1.1の特徴を有していた。三叉神経痛の診断には,脳神経スクリーニング検査とMRI検査による頭蓋内スクリーニングが必須と考えられた。

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参考文献 (6)*注記

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