水道水中の陰イオン類一斉分析における妨害ピークの挙動と脱塩素剤の検討

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タイトル別名
  • Examination of the Interference Peak and Useful Chlorine Removal Reagents for Anion Analysis in Tap Water by Ion Chromatography
  • スイドウ スイチュウ ノ インイオンルイ イッセイ ブンセキ ニ オケル ボウガイ ピーク ノ キョドウ ト ダツエンソザイ ノ ケントウ

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抄録

イオンクロマトグラフ法による水道水の陰イオン類分析において、フッ素ピーク近傍に脱塩素剤のエチレンジアミン(EDA)由来のピークが検出され、特に低フッ素濃度の試料において定量の妨害となる事例が報告されている。千葉県衛生研究所の水道水においても妨害ピークを認め、妨害ピークの原因を検討した結果、EDA由来であることが確認された。また、代替の脱塩素剤を探索した結果、2~4×10-2mmol/L チオ硫酸ナトリウムもしくは告示法規定濃度の1/10以下に減量したEDA が有効であった。さらに代替脱塩素剤を用いた陰イオン類一斉分析法の妥当性評価の結果、ガイドラインの目標値を満たす良好な結果が得られた。

収録刊行物

  • 水道協会雑誌

    水道協会雑誌 89 (11), 23-30, 2020-11-01

    公益社団法人 日本水道協会

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