白色腐朽菌シイタケ由来エンド型ポリガラクツロナーゼの精製と特性解析

  • 田中 裕基
    1) 宇都宮大学農学部応用生命化学科 〒321-8505 栃木県宇都宮市峰町350 2) 東京農工大学大学院連合農学研究科 〒183-8509 東京都府中市幸町3-5-8
  • 平間 加那子
    1) 宇都宮大学農学部応用生命化学科 〒321-8505 栃木県宇都宮市峰町350
  • 鈴木 智大
    3) 宇都宮大学バイオサイエンス教育研究センター 〒321-8505 栃木県宇都宮市峰町350
  • 羽生 直人
    1) 宇都宮大学農学部応用生命化学科 〒321-8505 栃木県宇都宮市峰町350
  • 金野 尚武
    1) 宇都宮大学農学部応用生命化学科 〒321-8505 栃木県宇都宮市峰町350 3) 宇都宮大学バイオサイエンス教育研究センター 〒321-8505 栃木県宇都宮市峰町350

書誌事項

タイトル別名
  • Purification and characterization of endo-polygalacturonase from white-rot fungus <i>Lentinula edodes</i>
  • ハクショク フキュウキン シイタケ ユライ エンドガタ ポリガラクツロナーゼ ノ セイセイ ト トクセイ カイセキ

この論文をさがす

抄録

白色腐朽菌シイタケからGHファミリー28に属するポリガラクツロナーゼLePG28Aを精製し,その特性を解析した.LePG28Aはポリガラクツロン酸をエンド型に分解した.木材中のペクチンはカルシウムによる架橋構造でゲル化している.そこで,ポリガラクツロン酸Caゲルに対する酵素活性を評価したところ,酢酸緩衝液中では分解しなかったが,シュウ酸緩衝液中ではポリガラクツロン酸Caゲルを分解することができた.LePG28AはpH 4.0,70℃の条件下で最も高い活性を示した.温度安定性について,pH条件を変えながら評価したところ,中性条件下よりも酸性条件下での温度安定性が高いことが明らかになった.よって,LePG28Aはシュウ酸と協調的に働くことで木材中のペクチンを分解している可能性が示唆された.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ