ヒノキ両性不稔品種“神奈川無花粉ヒ1号”の特性

書誌事項

タイトル別名
  • Characteristic of “Kanagawa Mukafunhi 1” as sterility in both male and female strobili of Japanese cypress (Chamaecyparis obtusa (Sieb. et Zucc.) Endl.)
  • ヒノキ リョウセイ フネン ヒンシュ"カナガワ ムカフン ヒ 1ゴウ"ノ トクセイ

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抄録

ヒノキの花粉症対策として、2012年春に秦野市内のヒノキ林から、花粉を飛散せず種子も不稔となる両性不稔品種を選抜した。このヒノキの品種登録出願のため、特性の評価を行った。ヒノキ基準品種「ナンゴウヒ」と比較し、両性不稔であるため花粉を飛散せず、球果や種子の形態が異なるほか、冬葉の葉色が黄緑色で異なっていた。成長性は5年時点でナンゴウヒと同等であった。また増殖方法を検討した結果、さし木発根性が高くさし木増殖が可能であった。コンテナ直ざし試験を行い、用土の改善で発根率は88%となりナンゴウヒと比べ遜色はなかった。さらに原木でPilodyn及びFAKOPPを使用して神奈川無花粉ヒ1号原木の材質測定を行ったところ、周辺木と比較し遜色はなかった。

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