性頗る放蕩にして法度に拘らず : 『懐風藻』大津皇子伝前半部における人物造形

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  • セイ スコブル ホウトウ ニ シテ ハット ニ カカワラズ : 『 カイフウソウ 』 オオツ オウジデン ゼンハン ブ ニ オケル ジンブツ ゾウケイ

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抄録

『懐風藻』大津皇子伝前半部では、大津皇子は「長子」だとする記述者の歴史認識が示され、武勇と放蕩の大津像が造形される。これは、知的で礼儀正しい大津像が造形され、大津が周囲を「カイ誤」して謀反を起こしたとする『日本書紀』の記述に対して、「カイ誤」されて謀反を起こした大津への転換を図る懐風藻大津伝の記述者が、大津作とされる詩歌から新たに造形し直した大津像である。

identifier:KG002800010763

収録刊行物

  • 京都語文

    京都語文 28 103-120, 2020-11-28

    佛教大学国語国文学会

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