ドローンによる空撮画像を用いた水稲の除草剤による生育抑制評価法の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation methods of growth inhibition degree in rice caused by herbicide, using images photographed by drone
  • ドローン ニ ヨル クウサツガゾウ オ モチイタ スイトウ ノ ジョソウザイ ニ ヨル セイイク ヨクセイ ヒョウカホウ ノ ケントウ

この論文をさがす

抄録

水稲除草剤の適用性試験においては,除草効果とともに薬害程度を評価する必要がある。薬害程度を正確に評価するためには,薬害による草丈・茎数の増加抑制や葉色低下などの生育抑制の程度を正確に評価しなければならない。生育抑制の評価は評価者による達観調査をもとに行われていることから,熟練を要し,困難性が高い。本研究では,生育抑制程度を客観的に評価するため,ドローンから撮影した空撮画像を用いて,植被率,NDVIを算出することにより,生育抑制程度の数値化を試みた。植被率,NDVIは,いずれも達観により評価した生育抑制程度と高い相関が認められたほか,草丈および茎数との相関も認められ,生育抑制の程度を的確に捉えることができる指標であると考えられた。このことから,ドローンを用いた撮影画像より算出される植被率やNDVIは,生育抑制程度を正確に把握するのに優れており,薬害程度の評価に活用できることが示された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ