マルコフ決定過程を用いた輪作と栽培管理

• 前田 康成

  北見工業大学・地域未来デザイン工学科

書誌事項

タイトル別名

• Crop Rotation and Cultivation Management Using Markov Decision Processes
• マルコフ ケッテイ カテイ オ モチイタ リンサク ト サイバイ カンリ

抄録

日本農業では収入の増大が必要とされている．農業における収入の最大化については従来から数多く研究されている．従来研究では輪作（栽培作物の選択）と栽培管理は別々に検討されているが，農業収益を最大化するためには統合的に検討する必要がある．本研究では輪作問題と栽培管理問題を統合的に 1 つの意思決定問題として考える．従来研究同様にマルコフ決定過程を用いてモデル化し，動的計画法によって収益を最大化する．提案方法の有効性をシミュレーションで示す．提案方法による収益は比較対象の収益よりも大きく，提案方法によって作物価格の変動に応じた適応的な意思決定が可能であることを確認した．提案方法の最適解は理論的限界でもあり，理論的限界は他の方法の評価に利用できる．提案方法はスマート農業における意思決定の自動化への貢献が期待される．

収録刊行物

• バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌

  バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 23 (1), 17-25, 2021-06-23

  バイオメディカル・ファジィ・システム学会

キーワード

• 輪作
• 栽培管理
• 収益最大化
• マルコフ決定過程
• 動的計画法

詳細情報

• CRID: 1390011495266295296
• NII論文ID: 40022655201
• NII書誌ID: AA1145146X
• DOI: 10.24466/jbfsa.23.1_17
• ISSN: 24242578
• ISSN: 13451537
• NDL書誌ID: 031619143
• Web Site: https://kitami-it.repo.nii.ac.jp/records/2000274
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I031619143
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可