日本統治期朝鮮における学校観形成の一側面 -普通学校修身書にみる学校の描写と指導の変遷-

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  • ニホン トウチキ チョウセン ニ オケル ガッコウカン ケイセイ ノ イチソクメン : フツウ ガッコウ シュウシンショ ニ ミル ガッコウ ノ ビョウシャ ト シドウ ノ ヘンセン

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本稿は、日本統治期朝鮮の普通学校修身書に描かれた「学校」とそれに関連する指導内容に着目することにより、日本が朝鮮で図った学校観形成の一側面について検討するものである。1910年の「併合」以降、朝鮮半島での日本による社会的、文化的、経済的な施策の多くは、おもにその制度的外形と数量的な側面から朝鮮の近代化を進める「発展・開発」政策としての「正当性」を帯びたものであった。当時の金融制度の整備や土地調査事業の実施、工業化、鉄道や港湾、ダムの建設・整備等に対する積極的な見方は、そうした「正当性」を文字通りに評価するものであり、現在でも日本の朝鮮統治を肯定する「植民地近代化論」に散見されるものである。

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