カラーチャートを用いたイチジク‘桝井ドーフィン’の熟度評価

  • 小河 拓也
    兵庫県立農林水産技術総合センター 筑波大学大学院生命環境科学研究科
  • 真野 隆司
    兵庫県立農林水産技術総合センター
  • 立木 美保
    筑波大学大学院生命環境科学研究科 農業・食品産業技術総合研究機構果樹茶業研究部門
  • 山本 俊哉
    筑波大学大学院生命環境科学研究科 農業・食品産業技術総合研究機構果樹茶業研究部門
  • 杉浦 俊彦
    筑波大学大学院生命環境科学研究科 農業・食品産業技術総合研究機構果樹茶業研究部門

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluating the Degree of Ripeness in 'Masui Dauphine' Figs (<i>Ficus carica</i> L.) using an Improved Color Chart
  • Evaluating the Degree of Ripeness in 'Masui Dauphine' Figs (Ficus carica L.) using an Improved Color Chart

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抄録

<p> イチジクの最適な収穫時期を判定するため,現行のカラーチャート(NCC)の有効性を検証し,その後,カラーチャートを改良した。2014年の8月から10月までの収穫期間に‘桝井ドーフィン’果実を,熟練者がやや未熟から過熟までを熟度別に5段階に分類した。判別した果実について,NCCを用いた外観,糖度等の成分,官能評価,および鮮度保持期間を調査したところ,収穫期間を通し,果皮の着色が進むにつれ,熟度が進み,糖度が高くなり,滴定酸度は低下し,軟化した。また,熟度が進んだ高糖度の果実は官能評価において,総合評価は高かったが,鮮度保持期間は短くなった。果皮の着色程度で果実品質や保存期間が評価できることから,果皮の複雑な変化を評価できるように,果実赤道部の果皮写真を色票とし,新たにカラーチャートを開発した。この改良したカラーチャートを生産圃場で検証したところ,収穫時期を通して,高品質の果実を判別することができたことから実用性があると認められた。</p>

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参考文献 (5)*注記

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