Developing a database app of wildlife consumed in the hilly and mountainous area in Lao PDR : Case study of N Village, Vientiane Province

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Other Title
  • ラオス中山間地で食用される野生動物のデータベースの開発 : ビエンチャン県N村の事例
  • ラオス チュウサンカンチ デ ショクヨウ サレル ヤセイ ドウブツ ノ データベース ノ カイハツ : ビエンチャン ケン Nムラ ノ ジレイ

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Abstract

森林資源の豊富なラオスでは,古くから野生動植物が利用されている。なかでも野生動物は,農山村住民の貴重なタンパク源となっている。ラオス政府は希少な野生動物に対して「野生動物と水生生物法」を制定し,野生動物の保全対策を行っている。しかしながら,農山村住民は野生動物を日常的に採集している。このような活動が続けられている理由の一つは,法律で採集が禁止されている野生動物を農村の人々が理解していないことである。近年では人獣共通感染症が問題となり,農山村住民の野生動物の利用実態を明らかにすることは,開発途上国の公衆衛生上も重要である。本調査では,N村全世帯の95%が野生動物を食用として年間を通じて採集していることがわかった。採集される野生動物は哺乳類,鳥類,爬虫類,両生類,魚類,昆虫類,甲殻類,クモ類,貝類など9分類97種に及んでいた。また,人獣共通感染症の発生源とされる野生動物が含まれていた。そのため,ラオス政府は人獣共通感染症の発生源とされる野生動物を採集しないように指導する必要がある。今回の調査結果から野生動物の目録を作成し,それを用いて行政担当者や農山村住民が利用可能な野生動物のデータベースアプリを作成した。

Journal

  • 開発学研究

    開発学研究 32 (2), 10-16, 2021-12

    藤沢 : 日本国際地域開発学会

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