センサを伴うスマート農業における統合管理

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タイトル別名
  • Integrated Management in Smart Agriculture with Sensors
  • センサ オ トモナウ スマート ノウギョウ ニ オケル トウゴウ カンリ

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抄録

日本農業では収益(または収入)の増大が必要とされており,農業収益の最大化については数多くの従来研究がある.従来研究では,輪作(栽培作物の選択)と栽培管理(栽培行動の選択)が1 つの統合管理問題として検討され,栽培作物の生育状態が既知という条件のもとで収益が最大化されている.しかし,近年のセンサを伴うスマート農業では真の生育状態は未知である.そこで,本研究ではセンサを伴うスマート農業における新たな統合管理方法を提案する.提案方法では,マルコフ決定過程を利用して生育状態未知の条件のもとで収益を最大化する.提案方法の有効性をシミュレーションで示す.提案方法による収益は比較対象の収益よりも大きく,作物価格の変動に応じた適応的な意思決定をシミュレーション結果で確認した.提案方法はスマート農業における意思決定の自動化への貢献が期待される.本研究は基礎研究であり,今後の拡張研究が必要である.

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