緊急入院時のインテーク面接に向けた病棟看護師の状況認識の構造化の試み

  • 秋山 直美
    岩手医科大学医学部医療安全学講座 岐阜保健大学看護学部看護学科
  • 松永 篤志
    東北大学大学院医学系研究科公衆衛生看護学分野
  • 幸野 里寿
    京都大学医学部附属病院看護部
  • 井川 順子
    京都大学医学部附属病院看護部
  • 秋山 智弥
    岩手医科大学看護学部共通基盤看護学講座 名古屋大学医学部附属病院卒後臨床研修・キャリア形成支援センター

書誌事項

タイトル別名
  • Developing a conceptual structure for intake interviews conducted by nurses during emergency hospitalization
  • キンキュウ ニュウインジ ノ インテーク メンセツ ニ ムケタ ビョウトウ カンゴシ ノ ジョウキョウ ニンシキ ノ コウゾウカ ノ ココロミ

この論文をさがす

抄録

<p> 本研究は緊急入院の際のインテーク面接に向けた看護師の状況認識について,Endsleyモデルを参照して構造化することを目的とする.対象は看護師経験2年以上の7名とし,夫婦のみ世帯の80歳男性が緊急入院したら受け持ち看護師として限られた情報をどのように認識し,現状を理解し,将来予測するかをインタビューした.内容は逐語録を作成し,メッセージ分析を行った.対象者の平均年齢±標準偏差(SD)は32.1±7.6歳,平均経験年数±SDは10.6±7.2年,平均部署配属年数±SDは3.7±1.8年だった.結果,【事前情報に項目を立てて整理する】【事前情報に不足があることから,追加の情報収集の必要性を理解する】【患者中心のケアが良いという価値観がある】【類似する事例の経験知がある】【患者に求められるケアを予測する】の5つのカテゴリーに分類された.看護師はメンタルモデルに影響を受けながら,丁寧に状況認識を行っていることが明らかになった.</p>

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ