魯迅文学の形成と日中露三国の近代文化
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著者
書誌事項
- タイトル
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魯迅文学の形成と日中露三国の近代文化
- 著者名
-
藤井, 省三, 1952-
- 著者別名
-
フジイ, ショウゾウ, 1952-
- 学位授与大学
-
東京大学
- 取得学位
-
博士 (文学)
- 学位授与番号
-
乙第10308号
- 学位授与年月日
-
1991-09-09
注記・抄録
博士論文
資料形態 : テキストデータ プレーンテキスト
コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 博士論文
目次
- 目次
- はじめに
- 第一章 日露戦争と中国革命の潮流/[p11]
- 第二章 大逆事件とアンドレーエフの受容
- (1)アンドレーエフ文学とロシア的状況
- (2)日露戦後のアンドレーエフ受容ー大逆事件前
- (3)日露戦後のアンドレーエフ受容ー大逆事件後
- 第三章 漱石とアンドレーエフ
- (1)漱石文学における「革命」
- (2)漱石のアンドレーエフ理解
- (3)大逆事件と漱石
- (4)『それから』における「不安」と「自然」
- (5)修善寺大患
- (6)『彼岸過迄』―「自我」の探求とアンドレーエフ文学
- 第四章 中国清末思想の展開と魯迅
- (1)康有為変法理論と章炳麟国粋革命論の思想史的意義
- (2)日本留学時代の魯迅「文学」
- (3)魯迅における「自我」の発見
- 第五章 魯迅とアンドレーエフ
- (1)アンドレーエフ文学の衝撃と『域外小説集』
- (2)内面世界の発見―蘇曼殊のばあい
- (3)「吶喊自序」―その詩と真実
- (4)『狂人日記』―自我をめぐる思想的実験
- (5)リアリズム文学の完成とアンドレーエフ
- 第六章 漱石と魯迅
- (1)魯迅の漱石観
- (2)閉塞した自我を越えて
- (3)日本・中国におけるアンドレーエフの運命
- (4)漱石神話と魯迅神話―その形成とアンドレーエフ
- あとがき
- 索引
- 目次
- 故郷の風景
- 一 ひとすじの光芒―チリコフ
- 二 「故郷」論
- 「希望の論理」の展開
- 一 「故郷」の位相
- ニ ボルシェヴィズムと人類主義
- 三 寂寞の時代における魯迅
- 復讐の文学
- 一 演者と観衆―詩人のイメージ
- ニ アルツィーバーシェフ―「復讐」の章
- 三 長谷川如是閑―「復讐」の章(続)
- 四 「人の子」の後目譚―「復讐 その二」の章
- 五 愛と憎の止揚―「希望」の章
- 附論
- 中国におけるバイロンの受容―章炳麟・魯迅・蘇曼殊
- 1 清末革命運動の思想
- 2 中国におけるバイロンの運命
- 3 魯迅と蘇曼殊
- 魯迅・周作人における「ネーション」と文学
- 1 留学時代の魯迅と「希望」
- 2 雑誌『河南』への寄稿
- 3 周作人の文学論と魯迅「摩羅詩力説」
- 4 ポーランド詩人の光と陰
- 5 魯迅―その孤独なる詩人像
- あとがき
- 索引
- 目次
- まえがき
- 第一部 東京のエロシェンコ
- 第一章 来日から追放まで
- 1 ロシア盲学生の来日
- 2 第一次世界大戦後の東京
- 3 要視察人の再来日
- 4 追放のシナリオ
- 第二章 "盲詩人"の誕生
- 1 中村彝の肖像画
- 2 危険な詩人=単純な詩人
- 3 文芸講演「禍の盃」
- 4 沸騰する世論
- 5 ボース事件の影
- 第二部 上海のエロシェンコ
- 第一章 上海への道
- 1 シベリア流浪
- 2 二〇年代の上海
- 3 主義者の街にて
- 第二章 解放の待人
- 1 コスモポリタンの上海
- 2 予言者としての盲詩人
- 3 「思想界の刺客」北京へ
- 第三部 北京のエロシェンコ
- 第一章 北京大学"教授"
- 1 二〇年代の北京
- 2 北京大学の世界語ブーム
- 3 講演「智識階級の使命」とその波紋
- 第二章 ボルシェビズム抬頭下にて
- 1 反キリスト教運動
- 2 北京人学のアナ・ボル闘争
- 3 エロシェンコVSボルシェビキ
- 第三章 砂漠の北京からウクライナへ
- 1 「白鳥の歌」と「ひよこの悲劇」
- 2 日本監視下の満州通過
- 3 フィンランド、そして故郷へ
- 第四章 盲詩人の没落
- 1 「赤色鮮かなる」ソビエト見聞
- 2 連続講演「アンドレーエフとその戯曲」
- 3 劇評事件
- 第五章 永遠の別れ
- 1 上海再遊
- 2 大杉栄失踪事件
- 3 転向の詩―「愛という字の傷」
- 4 カール・ヨネダとの別れ―「赤い花」
- 第四部 魯迅とエロシェンコ
- 第一章 魯迅のロマン派詩人像
- 1 悪魔派詩人と希望の詩人
- 2 中村彝の肖像画とワッツ"Hope"像
- 3 エロシェンコとアタル事件
- 第二章 盲詩人との日々
- 1 ロシア歌劇団
- 2 遊芸会の盲人
- 3 「あひるの喜劇」―寂寞の詩
- 第三章 魯迅のエロシェンコ童話論
- 1 「夢」の四篇
- 2 「悲哀」の五篇
- 3 異化作用としての童話
- 4 真夜中の寂寞―「時のお爺さん」
- 第四章 一九二〇年代の魯迅
- 1 新しき村論争と魯迅のボルシェビズム観
- 2 智識階級の吶喊
- 3 「故郷」の動揺
- 第五章 「『吶喊』自序」の成立とエロシェンコ
- 1 夢と悲哀
- 2 鉄の部屋―金心異との対話
- 3 希望の論理
- 結び
- 注
- 索引