ハーバート・A・サイモン研究 : 認知科学的意思決定論の構築
この論文にアクセスする
この論文をさがす
著者
書誌事項
- タイトル
-
ハーバート・A・サイモン研究 : 認知科学的意思決定論の構築
- 著者名
-
高, 巌, 1956-
- 著者別名
-
タカ, イワオ, 1956-
- 学位授与大学
-
早稲田大学
- 取得学位
-
博士 (商学)
- 学位授与番号
-
乙第1078号
- 学位授与年月日
-
1995-02-14
注記・抄録
博士論文
資料形態 : テキストデータ プレーンテキスト
コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 博士論文
目次
- 目次
- はじめに
- 第一章 問いの原型と意思決定理論
- 第一節 ミルウォーキー論文
- (一)組織の政治的・法的特徴
- (二)社交センター・プログラム
- (三)運動場プログラム
- (四)問いの原型
- 第二節 意思決定と合理性の限界
- (一)意思決定における価値前提と事実前提
- (二)限定合理性と満足化原理
- (三)学習の意義(柔順性・記憶・習慣)―個人レベルの緩和
- (四)組織の意義―組織レベルの緩和
- (五)意思決定モデル
- 第三節 組織の影響過程
- (一)オーソリティー
- (二)コミュニケーションと伝達手段
- (三)能率の基準
- (四)組織との一体化
- 第二章 経済学から認知科学へ
- 第一節 経済理論のプロセス化
- (一)状態記述からプロセス記述へ
- (二)消費者行動のプロセス化
- (三)企業家行動のプロセス化
- (四)労働者行動のプロセス化
- 第二節 期待・認知・葛藤―意思決定前提
- (一)期待形成
- (二)認知と主観的環境
- (三)葛藤と権力・交渉理論
- (四)役割・行為と意思決定前提
- 第三節 意思決定前提とコンピューター・シミュレーション
- (一)意思決定前提―組織理論から社会理論へ
- (二)意思決定研究の六段階
- (三)第六段階―意思決定のコンピューター・シミュレーション
- (四)コンピュータ関連の学問分野
- 第四節 問題解決の理論―一九五〇年代中盤~六〇年代―
- (一)一九五〇年代中盤―認知科学にとっての歴史的意義
- (二)ロジック・セオリストの「産出―テスト法」
- (三)問題解決の記述法とヒューリスティックス
- (四)一般問題解決システムの「手段―目的分析」
- (五)一般問題解決システムの「プラン法」
- 第三章 人工システムの科学
- 第一節 組織理論の新展開
- (一)認知モデルと組織動学
- (二)組織の短期的適応
- (三)組織の長期的適応―革新過程―
- 第二節 創造的思考の理論
- (一)創造的思考と問題解決の理論
- (二)想像性の役割
- (三)独創性の役割
- (四)学習の役割―学習による変更
- 第三節 科学的発見のモデル
- (一)科学的発見と問題解決の理論
- (二)準備・醸成・啓示の諸段階
- (三)科学的発見のモデル
- 第四節 人工システムの科学
- (一)単純性―複雑性
- (二)階層構造と環境適応
- (三)準分解可能性と環境適応
- (四)アルファベットと環境適応
- 第四章 人間の問題解決―一九七〇年代前半―
- 第一節 情報処理システムの基本的特徴
- (一)方法論的前提
- (二)記憶の構造特性
- (三)情報フローの構造特性
- (四)プログラムの構造特性
- 第二節 知識状態と問題空間
- (一)問題空間の構成要素と不変的特徴
- (二)知識状態の残存時間と利用可能性
- (三)知識状態とバックアップ
- (四)閉じた問題空間
- 第三節 タスク環境―問題空間―メソッド
- (一)タスク環境と問題空間
- (二)構造情報の利用可能性
- (三)要因分解と変数―第一決定の改善
- (四)静的情報と動的情報
- (五)プロダクション・システムとしてのメソッド
- (六)メソッドの多様化
- 第四節 直観と問題解決理論
- (一)「地」と「図」が構成する共通項
- (二)情報の源泉
- (三)記憶の内容
- 第五章 新たな人間モデルを求めて
- 第一節 直観的認知の研究
- (一)直観的認知とアハァ体験
- (二)問題領域の有意味化
- (三)達人と素人のパフォーマンス
- (四)熟達者のモデル―プログラム概念による説明―
- 第二節 学習・発達と直観モデル
- (一)学習モデル
- (二)発達モデル
- (三)直観モデル
- 第三節 科学的発見のシミュレーション
- (一)BACONの特徴
- (二)BACONによる科学的発見
- (三)KEKADAによる科学的発見
- (四)直観的認知とアハァ体験の統合
- 第四節 方法論論争―シミュレーションを巡って
- (一)シュレーションに対する基本的姿勢
- (二)直観的認知に対する批判
- (三)科学的発見(アハァ体験)に対する批判
- (四)シミュレーション全般に対する批判
- (五)科学哲学―認識前提と事実認識
- 第六章 認知科学から経済動学へ
- 第一節 手続的合理性の理論
- (一)古典派経済学から新古典派経済学へ
- (二)手続的合理性の理論
- (三)経済理論と手続的合理性
- 第二節 不確実性の経済学
- (一)情報の経済学
- (二)合理的期待形成の理論
- (三)統計学的決定理論
- (四)ゲームの理論
- (五)エイジェンシー理論
- (六)不確実性の経済学としての問題解決理論
- 第三節 実証研究に基づく「経済動学」
- (一)補助的仮説と実証研究
- (二)抵抗と反論
- (三)動機づけられた行為
- (四)注意と期待
- 第七章 認知科学から組織動学へ
- 第一節 論理と直観の意思決定論
- (一)論理と直観の弁証法
- (二)組織における熟達性の育成と活用
- 第二節 創造的経営の意思決定―規範的組織論
- (一)熟達性と創造的意思決定
- (二)創造的意思決定者の特徴
- (三)保守性の克服と組織の創造的革新
- 第三節 組織と市場を越えて―記述的組織論
- (一)組織と市場―社会的メカニズム
- (二)市場経済から組織経済へ
- (三)組織の影響過程―組織の市場に対する優位
- 第四節 社会選択と利他主義
- (一)利他主義モデル―一九八〇年代
- (二)利他主義モデル―一九九〇年代
- (三)利他主義モデルの組織論的応用
- 結びにかえて