不法行為における損害賠償の範囲に関する一考察 : 事実的因果関係と賠償範囲との『区別』論の再検討を通じて
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著者
書誌事項
- タイトル
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不法行為における損害賠償の範囲に関する一考察 : 事実的因果関係と賠償範囲との『区別』論の再検討を通じて
- 著者名
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水野, 謙
- 著者別名
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ミズノ, ケン
- 学位授与大学
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北海道大学
- 取得学位
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博士 (法学)
- 学位授与番号
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乙第4998号
- 学位授与年月日
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1996-06-28
注記・抄録
博士論文
資料形態 : テキストデータ プレーンテキスト
コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 博士論文
目次
- 目次
- 第1章 はじめに
- 第1節 平井説とその後の学説に見る「区別」論
- 第2節 「区別」論に対する近時の批判説
- 第3節 問題の所在と分析の視角
- 第2章 英米法における「区別」論の成立過程
- 第1節 はじめに
- 第2節 ネグリジェンス法前史――「因果関係」は、なぜ・どのように問題となったのか
- 第3節 被告の責任または免責を正当化するためのbut forという言明――原因の必要的競合事例
- 第1款 寄与過失事例――イギリスの動き
- 第2款 寄与過失事例以外の原因競合事例――アメリカの動き
- 第4節 コモンローにおけるbut-forテストの顕在化――原因の「偶然的」介在事例
- 第5節 リーガル・リアリストらの「区別」論の意義
- (補論)物理的連鎖事例における帰責の在り方について
- 第3章 英米法における事実的因果関係概念の批判的展開
- 第1節 はじめに
- 第2節 事実と政策との「区別」に対する批判――不作為の不法行為事例
- 第3節 but-forテストの妥当性に対する批判――人間相互の「交渉」事例
- (補論)個人主義的責任原理の変容と帰責の在り方について
- 第4節 事後的な(ex post)判断枠組みに対する批判――「因果関係」概念の意義をどこに求めるか
- 第4章 わが国の「区別」論・再考――賠償範囲理論の新たな構成に向けて
- 第1節 はじめに――前章までの要約
- 第2節 わが国の学説の再検討
- 第3節 わが国の判例の再検討
- 第4節 結語
- 引用判例
- 参考文献