<社会的なもの>探求 : フランス社会学の思想と方法
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著者
書誌事項
- タイトル
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<社会的なもの>探求 : フランス社会学の思想と方法
- 著者名
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兒玉, 幹夫
- 著者別名
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コダマ, ミキオ
- 学位授与大学
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早稲田大学
- 取得学位
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博士 (人間科学)
- 学位授与番号
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乙第1233号
- 学位授与年月日
-
1997-01-22
注記・抄録
博士論文
資料形態 : テキストデータ プレーンテキスト
コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 博士論文
目次
- 目次
- 第一部 <社会的なもの>の観念-社会学的発想の形成-
- 第一章 フランス社会学成立小史
- 一 ソシオロジー
- 二 「社会」の観念の成立-自然法思想
- 三 社会の探求「方法」-啓蒙思想
- 四 「人間」科学の成立-サン=シモン
- 第二章 政治的「社会」の成立と「主権」概念
- 一 主権の原義-ジャン・ボダン
- 二 国民主権論の先駆-ルソーからシエイエスへ
- 三 国民主権の神話
- 第三章 モンテスキューと社会学的方法
- 一 社会学成立史とモンテスキュー
- 二 デュルケムのモンテスキュー論
- 三 アロンのモンテスキュー論
- 第四章 コントにおける科学分類と社会学
- 一 科学の分化と総合化
- 二 コントにおける諸科学の階統
- 三 総合化の視点としての「人類」
- 四 社会学の分化と再編成-デュルケムの場合-
- 第二部 <社会的なもの>の論理-社会学的方法の展開-
- 第五章 定義・類型・指標-デュルケム社会学の方法的基礎-
- 一 社会学理論と概念分析
- 二 定義の方法的規準
- 三 個性・類型・理念型
- 四 概念構成と指標
- 第六章 社会学的比較の方法論的考察
- 一 比較の方法論的自覚
- 二 コントにおける比較研究法
- 三 トックヴィルとル=プレ、あるいは比較-診断
- 四 タルドからデュルケムヘ、あるいは比較-説明
- 五 デュルケム以後、あるいは比較-法則化
- 六 第二次大戦後-比較の技法
- 第七章 フランス社会形態学の主潮流
- 一 デュルケムの社会形態学の構想
- 二 ブーグレとモースの社会形態学的研究
- 三 アルヴァクスの<純粋>社会形態学
- 四 現代フランス社会形態学の動向
- 第八章 <社会的なもの>の構造分析(1)-フランス構造主義社会学の形成-
- 一 コントの有機体論的構造論
- 二 デュルケムの総括的構造論
- 三 モースの全体論的構造主義
- 第九章 <社会的なもの>の構造分析(2)-レヴィ=ストロースの構造主義-
- 一 先達の遺産
- 二 レヴィ=ストロースの<構造>概念
- 三 <社会的なもの>と自然
- 四 <社会的なもの>と人間
- 第一〇章 言語社会学の諸問題
- 一 言語社会学の主題
- 二 社会的事実としての言語
- 三 言語と社会集団
- 四 言語と社会構造
- 第三部 <社会的なもの>と人間-社会学的認識の問題-
- 第一一章 <社会的なもの>への微視社会学的接近-タルド社会学の視点-
- はじめに
- 一 タルドと一九世紀フランス思想
- 二 タルドとベルグソン
- 三 タルドとドゥルーズ
- 四 タルド社会学の弁証法
- 五 微視社会学の視点
- 第一二章 タルドの公衆論をめぐつて
- 一 「公衆」とその周辺
- 二 世紀末=「群集の時代」
- 三 「公衆の時代」=大衆社会の先駆体
- 四 「世論」=近代民主主義への期待
- 五 モスコヴィッシの群集論
- 六 集合行動と集合意識
- 第一三章 「人間の科学」とフランス社会学
- 一 「人間の科学」の源流
- 二 人類学・心理学・社会学
- 三 「個人と社会」のテーマ-ギュルヴィッチ
- 四 全体的人間の問題-ルフェーブルとゴルドマン
- 五 「行動の社会学」-トゥレーヌ
- 第一四章 ブルデューの社会学的認識論
- 第一節 主観主義と客観主義の超克
- 一 フランス社会学とブルデュー
- 二 プラティックの論理
- 三 「場」および「ハビトゥス」
- 第二節 社会的認識としての分類-ディスタンクシオン論-
- 一 予備的考察
- 二 分類の社会的起源
- 三 階級と文化資本
- 四 階級闘争から分類闘争へ
- 五 小括
- 第一五章 <社会的なもの>への多様なアプローチ
- 一 エルマンの『社会学の言語』について
- 二 さまざまなパラダイム
- 三 プラクセオロジー-その思想的背景
- あとがき