古代日本語の形態変化
この論文にアクセスする
この論文をさがす
著者
書誌事項
- タイトル
-
古代日本語の形態変化
- 著者名
-
釘貫, 亨, 1954-
- 著者別名
-
クギヌキ, トオル, 1954-
- 学位授与大学
-
名古屋大学
- 取得学位
-
博士 (文学)
- 学位授与番号
-
乙第5151号
- 学位授与年月日
-
1997-02-19
注記・抄録
博士論文
資料形態 : テキストデータ プレーンテキスト
コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 博士論文
名古屋大学博士学位論文 学位の種類:博士(文学) (論文) 学位授与年月日:平成9年2月19日 釘貫亨氏の博士論文として提出された
研究叢書193
目次
- 目次
- はしがき
- 第一部 言語史の方法について
- 第一章 有坂秀世『音韻論』の成立
- 一 はじめに
- 二 一九三〇年前後の学界動向
- 三「音声の認識について」
- 四「Phonemeについて」
- 五 プラハ学派批判について(上)
- 六 プラハ学派批判について(下)
- 七 おわりに
- 第二章 新資料「有坂秀卋氏音韻論手簡」をめぐる問題
- 一 はじめに
- 二 神保格「共通な要素」への批判
- 三 神保学説の雑居的性格への批判
- 四 金田一京助への反論
- 五 おわりに
- 第三章 史的音韻論の成立
- 一 現代言語学の成立と言語史研究
- 二 言語学における体系の概念と歴史
- 三 史的音韻論の成立
- 第四章 奈良時代語オ列音の変遷に関する学説朋
- 一 はじめに
- 二 有坂秀世の研究
- 三 馬淵和夫の研究
- 四 亀井孝の研究
- 第二部 音韻変化について
- 第一章 奈良時代オ列甲・乙母音対立崩壊の契機
- 一 オ列音甲・乙の分布について
- 二 オ列音甲・乙の機能負担量
- 三/O㆙/―/O㆚/対立の機能負担量はなぜ低いか
- 四 有坂法則第二則と第三則に関連して
- 五/O㆙/―/O㆚/対立崩壊の原因
- 第二章 オ列音甲・乙対立の崩壊過程
- 一 はじめに
- 二 考察の対象から除外すべき通用例
- 三 オ列音甲・乙の仮名違例
- 四 仮名違例の音韻論的背景
- 五 平安朝文献におけるコの仮名の用法
- 六 コの甲・乙対立はなぜ最後まで残ったか
- 第三章 西大寺本金光明最勝王経古点のコの仮名の用法
- 一 はじめに
- 二 和訓表記に用いられたコの仮名
- 三 和訓表記におけるのコの仮名の用法
- 四 字音表記に用いられたコの仮名
- 五 本点のコの仮名の用法の歴史的意義
- 第四章 オ列音甲・乙対立崩壊と有坂法則の関連
- 一 はじめに
- 二/O㆙///O㆚/対立の在り方
- 三/O㆙///O㆚/対立崩壊の趨勢
- 四/O㆙///O㆚/対立崩壊の音声上の推移
- 五/O㆙/→/O㆚/の推移と有坂法則との関連
- 六 卜の甲・乙の混乱の原因
- 七 モの甲・乙対立崩壊について
- 第五章 古代日本語の音節構造の変遷
- 一 はじめに
- 二 八行子音の変遷と八行転呼音
- 三(単位)語の多音節化傾向と音韻変化
- 四 ハ行転呼音と音便発生の原因
- 五 多音節化はなぜ奈良時代に起こったか
- 第六章 日本語表記の成立過程と「文書主義」
- 一「文書主義」とは何か
- 二 万葉仮名表記の成立
- 三 日本語史の概念として文書主義を考える理由(まとめにかえて)
- 第三部 文法変化について
- 第一章 奈良時代語動詞における自他対応形式
- 一 はじめに
- 二 奈良時代語自他対応の諸類型
- 三 活用の種類のちがいによる自他対応
- 四 語尾のちがいによる自他対応
- 五 語幹音節増加による自他派生
- 六 おわりに
- 第二章「る・らる」「す・さす」成立の歴史的条件
- 一 はじめに
- 二 奈良時代語の受身・自発・可能の助動詞
- 三 三代集和歌における「る・らる」
- 四 使役助動詞の歴史的動向
- 五「ゆ・らゆ」の語源再考
- 六「る・らる」「す・さす」の成立
- 七 おわりに
- 第三章 古代語における動詞派生形態の歴史的変遷
- 一 はじめに
- 二 第I群形式成立の歴史的条件
- 三 第II群第III群形式成立の歴史的条件
- 四 奈良時代語動詞の歴史的関係
- 五 平安時代語の動詞造語法
- 第四章 古代語動詞内部形式による範疇的意味表示の発達過程
- 一 はじめに
- 二 動詞範疇的意味表示の諸形式
- 三 動詞範疇的意味表示の歴史的展開
- 第五章 古代語における形容詞造語法
- 一 はじめに
- ニ シク活形容詞の意味上の特徴
- 三 四段動詞を派生源とするシク活形容詞
- 四 二段動詞を派生源とする形容詞
- 五 おわりに
- 本書の内容と既発表論文との関係