近世日本の儒学と兵学
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著者
書誌事項
- タイトル
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近世日本の儒学と兵学
- 著者名
-
前田, 勉, 1956-
- 著者別名
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マエダ, ツトム
- 学位授与大学
-
東北大学
- 取得学位
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博士 (文学)
- 学位授与番号
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乙第7261号
- 学位授与年月日
-
1997-06-26
注記・抄録
博士論文
目次
- はじめに/p1 (3コマ目)
- 序章 近世思想史の対立軸としての兵学と朱子学/p11 (8コマ目)
- 第一節 朱子学不適合説の問題/p13 (9コマ目)
- 第二節 兵営国家と兵学/p19 (12コマ目)
- 第三節 近世日本の朱子学の可能性/p41 (23コマ目)
- 第四節 兵学と朱子学との対立点/p67 (36コマ目)
- 第一章 林家の朱子学/p81 (43コマ目)
- 第一節 林羅山の挫折/p83 (44コマ目)
- 一、羅山の「天地の間の一廃人」意識/p83 (44コマ目)
- 二、羅山の挫折体験/p86 (46コマ目)
- 三、「堪忍」の処世法/p91 (48コマ目)
- 四、排仏論の意義/p94 (50コマ目)
- 五、羅山の兵書解釈の矛盾/p100 (53コマ目)
- 六、羅山を継ぐ者/p107 (56コマ目)
- 第二節 林読耕斎の隠逸願望/p116 (61コマ目)
- 一、読耕斎の「山林」願望/p116 (61コマ目)
- 二、読耕斎の当代批判/p118 (62コマ目)
- 三、持続する批判精神/p121 (63コマ目)
- 四、読耕斎の憂愁/p125 (65コマ目)
- 第二章 山鹿素行の「異端」批判/p133 (69コマ目)
- 第一節 素行学確立以前の兵学と朱子学―素行の「遊民」批判―/p135 (70コマ目)
- 一、「武門之学問」としての素行学/p135 (70コマ目)
- 二、山鹿流兵学の軍隊統制論と社会観/p137 (71コマ目)
- 三、神儒仏老一致時代と朱子学中心時代/p142 (74コマ目)
- 四、素行学の成立/p150 (78コマ目)
- 第二節 素行の心性論/p161 (83コマ目)
- 一、『亡羊談』の「自発」/p161 (83コマ目)
- 二、「感通知識」する性/p164 (85コマ目)
- 三、情欲と誠意説/p175 (90コマ目)
- 四、素行の「誠」/p180 (93コマ目)
- 第三節 素行の「異端」統制策/p189 (97コマ目)
- 一、寛文期の政治課題と素行/p189 (97コマ目)
- 二、素行の「異端」認識/p195 (100コマ目)
- 三、林鵞峰の「異端」対策/p198 (102コマ目)
- 四、「いがた」による風俗教化/p205 (105コマ目)
- 五、「詭道」としての「いがた」/p211 (108コマ目)
- 第三章 徂徠学の原型/p225 (115コマ目)
- 第一節 『孫子国字解』の思想/p227 (116コマ目)
- 一、『孫子国字解』の注釈態度/p227 (116コマ目)
- 二、謀略的な軍隊統制論/p229 (117コマ目)
- 三、『鈐録』との関連/p243 (124コマ目)
- 第二節 兵学と「聖人の道」の接点/p252 (129コマ目)
- 一、徂徠学における『易』の位置/p252 (129コマ目)
- 二、徂徠『易』解釈/p253 (129コマ目)
- 三、「天命」と決断/p268 (137コマ目)
- 第四章 反徂徠学者の兵学と朱子学/p279 (142コマ目)
- 第一節 闇斎学派の『孫子』注釈/p281 (143コマ目)
- 一、山口春水と「孫子考」/p281 (143コマ目)
- 二、『孫子考』の注釈態度/p284 (145コマ目)
- 三、浅見絅斎・若林強斎の兵学観/p288 (147コマ目)
- 四、軍隊統制論と戦術論/p291 (148コマ目)
- 五、春水の矛盾/p299 (152コマ目)
- 第二節 松宮観山の徂徠批判/p304 (155コマ目)
- 一、観山の略伝/p304 (155コマ目)
- 二、『鈐録』の兵学思想への批判/p308 (157コマ目)
- 三、徂徠の「聖人の道」への共感と反撥/p316 (161コマ目)
- 第三節 観山の経世策/p331 (168コマ目)
- 一、観山のイデオロギー政策/p331 (168コマ目)
- 二、観山の経済政策/p341 (173コマ目)
- 三、観山の思想の影響/p347 (176コマ目)
- 第五章 幕末の兵学と朱子学/p357 (181コマ目)
- 第一節 『新論』の尊王攘夷思想/p359 (182コマ目)
- 一、後期水戸学のバックボーン/p359 (182コマ目)
- 二、戦略・戦術論の基本的砕組みとしての『孫子』/p361 (183コマ目)
- 三、横井小楠の「事功派」批判/p366 (186コマ目)
- 四、徂徠学との異同/p373 (189コマ目)
- 五、後期水戸学の「富国強兵」策/p380 (193コマ目)
- 第二節 古賀侗庵の世界認識/p396 (201コマ目)
- 一、「儒林の贅物、聖代の畸人」侗庵/p396 (201コマ目)
- 二、侗庵の中国観/p401 (203コマ目)
- 三、侗庵の西洋観/p408 (207コマ目)
- 四、侗庵の自国意識/p414 (210コマ目)
- 第三節 幕末日本のアヘン戦争観/p426 (216コマ目)
- 一、古賀侗庵の『鴉片醸変記』/p426 (216コマ目)
- 二、侗庵のアヘン戦争観の影響/p431 (218コマ目)
- 三、道義と軍事力の緊張/p438 (222コマ目)
- 第四節 吉田松陰における兵学と朱子学の止揚/p447 (226コマ目)
- 一、松陰理解の前提/p447 (226コマ目)
- 二、松蔭の山鹿流兵学批判/p449 (227コマ目)
- 三、松蔭の昌平黌朱子学批判/p456 (231コマ目)
- 四、松蔭の思想の意義/p464 (235コマ目)
- あとがき/p475 (240コマ目)
- 索引/p492 (249コマ目)