現代日本農業における「産消混合型協同組合」問題
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著者
書誌事項
- タイトル
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現代日本農業における「産消混合型協同組合」問題
- 著者名
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河野, 直践
- 著者別名
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コウノ, ナオフミ
- 学位授与大学
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東京大学
- 取得学位
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博士 (農学)
- 学位授与番号
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甲第12717号
- 学位授与年月日
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1997-03-28
注記・抄録
博士論文
資料形態 : テキストデータ プレーンテキスト
コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 博士論文
目次
- 目次
- 序論 問題の所在と研究の方法
- 第1章 協同組合運動の戦後史と「一般協同組合」論
- 第1節 戦後協同組合立法をめぐっての議論(第1期)
- (1)はじめに--産業組合法から戦後協同組合法へ
- (2)農協法の制定過程と国民協同党の統一協同組合法案
- (3)生協陣営の動き
- 第2節 農協の地域組合化・協同組合地域社会論をめぐっての議論(第2期)
- (1)「都市農協問題」「生活問題」の発生と「生活基本構想」
- (2)「地域協同組合論争」の活発化と系統農協の対応変化
- (3)レイドロー報告と議論の展開
- 第3節 新たな協同組織の出現と一般協同組合問題(第3期)
- (1)1990年代における議論の新動向
- (2)類型1--産消混合型協同組織
- (3)類型2--労働者協同組合
- 第4節 小括と研究課題
- (1)議論の歴史的小括
- (2)今日的研究課題と本論の視点--提携・交流活動と「産消混合型協同組合」問題
- 第2章 産消提携・産直の歴史と現段階的特徴
- 第1節 産消提携・産直の活動史・研究史の概観
- (1)産消提携活動の始まりと産直研究の出発--1970年代まで
- (2)協同組合間提携の定着・拡大と研究の本格化--1980年代
- (3)協同組合間提携「曲がり角」論の台頭と産直の多様化--1990年代
- (4)事例の抽出--現段階的特徴の把握にあたって
- 第2節 熊本県における有機農産物提携・産直活動の分析
- (1)産消提携活動の先がけと複数組織への分化--「(有)くまもと有機の会」「生協・熊本いのちと土を考える会」への分離再編
- (2)提携産地における生産グループと農協の関係--矢部町の生産グループと農協をめぐる新しい動き
- (3)新興提携産地における組織化主体の登場と再編--A農協による提携の開始と農協からの独立
- (4)生協による産直事業の動向と地域組合員活動--グリーンコープくまもと共生社と阿蘇グリーンストック運動
- 第3節 小括--産消提携・産直の現段階的特徴と産消混合型協同組合問題
- (1)産消提携・産直の現段階的特徴
- (2)産消提携・産直と産消混合型協同組合問題
- 第3章 都市農村交流の歴史と現段階的特徴
- 第1節 都市農村交流の理論と活動史の概観
- (1)農業施策における都市農村交流の位置づけ
- (2)都市農村交流をめぐる研究・活動史の概観
- (3)事例の抽出
- 第2節 自治体による都市農村交流の分析
- (1)群馬県川場村と東京都世田谷区の縁組協定
- (2)長野県四賀村の滞在型市民農園
- (3)高知県檮原町における千枚田オーナー制度
- 第3節 農協による都市農村交流活動の分析--姉妹農協を中心に
- (1)いいやまみゆき農協と名古屋市農協の姉妹提携
- (2)群馬県片品村農協と埼玉県入間東部農協の姉妹提携
- (補論)長野県諏訪みどり農協と静岡県伊豆太陽農協の姉妹提携
- 第4節 小括--都市農村交流の現段階的特徴と産消混合型協同組合問題
- (1)都市農村交流の意義とその展開過程
- (2)都市農村交流活動の問題と検討課題としての組織論
- 第4章 産消混合型協同組織の分析
- 第1節 「愛媛有機農産生活協同組合」の分析
- (1)歴史と組織・事業のあらまし
- (2)生産者の実態--川内町の場合
- (3)近年の動きと当面の課題
- (4)類似の事例
- 第2節 「大地を守る会」グループの分析
- (1)設立の経緯と組織・事業のあらまし
- (2)生産者の実態--山武郡市農協睦岡支所園芸部有機部会の場合
- (3)近年の動きと大地グループの課題
- 第3節 「みどりの風協同組合グループ」の分析
- (1)グループの見取り図と歴史
- (2)都市住民の参加・利用と「みどりの風協同組合」の性格
- (3)類似の事例
- 第4節 労働者協同組合による農・食分野の活動の分析
- (1)労働者協同組合の組織と活動
- (2)島根中高年事業団の分析
- (3)粕屋郡中高年事業団の分析
- (4)「高齢者協同組合」の設立
- 第5節 小括--産消混合型協同組織の諸類型とその固有性
- (1)産消混合型協同組織の4類型
- (2)「産消混合型協同組織」の固有の機能と範疇としての固有性
- 第5章 産消混合型協同組合問題の今日的位相とその展望
- 第1節 現代日本農業における産消混合型協同組織の位相と展望
- (1)議論の概括と産消混合型協同組織の可能性
- (2)日本農業をめぐる議論の新しい動向
- (3)新たな農政課題と産消混合型協同組織問題
- 第2節 産消混合型協同組織と現代の協同組合運動
- (1)産消混合型協同組織の法制問題
- (2)協同組合制度変革の方向と具体策
- (3)協同組合情勢からみた問題の位相と運動課題
- 第3節 産消混合型協同組合問題と農協制度・農協理論
- (1)展開1--産消混合型協同組合の独自の生成
- (2)展開2--農協の産消混合型協同組合化
- (3)展開3--他の第1次産業関連協同組合や生協などを含めた再編
- (4)農協理論との関係--職能組合・地域組合論争再考
- 第4節 おわりに--本論の到達点と今後の課題