シジウィックと現代功利主義
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著者
書誌事項
- タイトル
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シジウィックと現代功利主義
- 著者名
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奥野, 満里子, 1970-
- 著者別名
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オクノ, マリコ, 1970-
- 学位授与大学
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京都大学
- 取得学位
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博士 (文学)
- 学位授与番号
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甲第7507号
- 学位授与年月日
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1998-09-24
注記・抄録
博士論文
資料形態 : テキストデータ プレーンテキスト
コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 博士論文
目次
- 論文目録
- 目次
- 序論
- 第一部 シジウィックの倫理学説
- 1 「倫理学」の射程
- 1.1 倫理学とは何か
- 1.2 倫理学が扱う「行為」
- 1.3 倫理学の「方法」
- 2 『倫理学の諸方法』の問題設定
- 2.1 功利主義者シジウィックの問題意識
- 2.2 『倫理学の諸方法』の目標と、基本的仮定
- 2.3 『倫理学の諸方法』の読み方
- 3 基本的な道具立て
- 3.1 倫理学の三つの方法
- 3.2 直観とは何か
- 3.3 「常識」と「常識的道徳」の意味
- 4 『倫理学の諸方法』の概略
- 4.1 理論構成
- 4.2 著作の中での功利主義の位置づけ
- 5 基本概念の分析
- 5.1 「理性」という語が意味するもの
- 5.2 「べき」「正しい」
- 5.3 善の概念
- 5.4 「正しい」「べき」と「よい」との関係
- 5.5 善と、人間の意識
- 6 「自明でしかも意義のある命題」の基本条件
- 6.1 シジウィックが挙げた四条件
- 6.2 もう一つの条件:単に同語反復的な命題ではないこと
- 6.3 常識的道徳の限界と、哲学的直観主義の必要
- 7 三つの基本原理
- 7.1 三原理についての言明
- 7.2 三原理に共通の要素、そして相違
- 7.3 同語反復条件および四条件による妥当性テスト
- 7.4 三原理と、倫理学の三方法との関係
- 8 功利主義の基礎
- 8.1 帰結主義と最大化原理
- 8.2 快楽説
- 8.3 「諸個人の快楽の総和最大化」としての功利主義の成立
- 8.4 常識による支持
- 8.5 利己主義との対立可能性
- 第二部 現代功利主義の再検討
- 9 道徳的直観に訴えないアプローチ
- 9.1 ヘアの方針
- 9.2 ヘアによる功利主義の基礎づけ
- 9.3 検討:ヘアの議論に潜む、自愛・博愛の原理
- 10 快楽説再考
- 10.1 ヘアの選好充足説
- 10.2 選好充足説批判
- 10.3 ヘジンとヘアの応酬:「快楽説の論証」の再評価
- 10.4 再々考:快楽説は全面的に正しいか?
- 11 選好強度の個人間比較と、効用の総和最大化
- 11.1 強度の測定・個人間比較を否定した場合のパラドックス
- 11.2 個人間比較に必要な工夫:転換比の設定、選好再現
- 11.3 総和最大化
- 12 「実践理性の二元性」の調停
- 12.1 幾つかの試み
- 12.2 ブラントの方法
- 12.3 残る問題
- 結論章
- 文献
- 付録:シジウィック略年表