身体論序説 : アリストテレスを中心に
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著者
書誌事項
- タイトル
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身体論序説 : アリストテレスを中心に
- 著者名
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佐藤, 臣彦
- 著者別名
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サトウ, トミヒコ
- 学位授与大学
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筑波大学
- 取得学位
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博士 (文学)
- 学位授与番号
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乙第1480号
- 学位授与年月日
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1999-03-25
注記・抄録
博士論文
資料形態 : テキストデータ プレーンテキスト
コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 博士論文
欠ページ:主論文224-230ページ
今日、身体に関する哲学的著作も、ようやく目にすることができるようになっては来ているが1、人間という存在における身体は、人間が人間として生きてゆくのに不可欠な機構であるにもかかわらず、長いあいだ、哲学的な研究対象としてまともに取り上げられてはこなかった。 人類史において哲学的思惟が明確な形で開花した古代ギリシアにおいて、 ...
1998
目次
- 目次
- 序論 予備的考察
- 第一節 問題の所在
- 一 身体と哲学
- 二 自己同一性の根拠としての自然的身体
- 三 人間の身体性における人為的契機
- 第二節 方法としてのアリストテレス
- 一 歴史的遡源と原理論
- 二 アリストテレスの学問体系
- 三 アリストテレスの方法
- 第三節 本研究の課題
- 第一章 身体へのギリシア的視線とアリストテレス
- 第一節 ギリシア彫刻における身体像
- 一 身体の芸術化
- 二 ギリシア彫刻と運動表現
- 三 身体表現の動態化
- 第二節 身体の文化的多様性への認識:ヘロドトスの場合
- 一 ヘロドトスとアリストテレス
- 二 ヘロドトスにおけるソーマの多様性
- 三 ヘロドトスにおける競技とギリシア的精神
- 第三節 アリストテレスと身体
- 第二章 自然と身体
- 第一節 ソーマをめぐる基本問題
- 一 数学的対象としてのソーマ
- 二 ソーマにおける実体性
- 三 自然的ソーマの原理:自然と運動
- 第二節 自然的ソーマの諸相:生物と無生物
- 一 自然的世界(コスモス)とソーマ
- 二 生命あるソーマ
- 三 プシューケーにおける二重の規定性とその機能
- 第三節 動物体の構造・機能と人体の特質
- 一 動物的ソーマ研究の方法論
- 二 動物体の基本的構造・機能と運動性
- 三 人間的ソーマの形態的特質と運動性
- 第三章 技術と身体
- 第一節 人間的ソーマの生成機序:自然と技術
- 一 人間的ソーマの自然的生成
- 二 人間的生と身体性
- 三 技術的生成の対象としての身体的アレテー
- 第二節 制作原理としての技術
- 一 プシューケーにおけるアレテーとしての技術
- 二 行為と運動、そして制作
- 三 技術的制作過程
- 第三節 制度における身体性
- 一 制度と身体性
- 二 身体と教育:ギュムナスティケーの場合
- 三 「善く生きること」と身体性
- 結論 本研究のまとめと今後の課題
- 主要参考文献一覧