テーオドール・シュトルムの後期作品における葛藤の諸相についての考察 : 魂・精神の救済と回復を求めた博愛主義的文学への軌跡
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著者
書誌事項
- タイトル
-
テーオドール・シュトルムの後期作品における葛藤の諸相についての考察 : 魂・精神の救済と回復を求めた博愛主義的文学への軌跡
- 著者名
-
中村, 修
- 著者別名
-
ナカムラ, オサム
- 学位授与大学
-
名古屋大学
- 取得学位
-
博士 (文学)
- 学位授与番号
-
甲第4495号
- 学位授与年月日
-
2000-03-27
注記・抄録
博士論文
目次
- 目次 / p1 (0004.jp2)
- はじめに / p6 (0009.jp2)
- 注 / p9 (0012.jp2)
- 第一部 テーオドール・シュトルム『後見人カルステン』における父子の葛藤と社会批判 / p10 (0013.jp2)
- 序 / p10 (0013.jp2)
- I.『後見人カルステン』の問題点とシュトルムのノヴェレ論 / p10 (0013.jp2)
- II.息子として、父親としてのシュトルム-『後見人カルステン』における父子の葛藤のモティーフの背景についての実証的考察- / p15 (0018.jp2)
- II.1.父ヨハン=カージミールのシュトルムに対する影響と父権的家族制における二人の関係 / p15 (0018.jp2)
- II.2.シュトルムの長男ハンスとの葛藤-物語の中心的モティーフとしての葛藤の背景にあるもの- / p19 (0022.jp2)
- III.『後見人カルステン』における社会批判 / p23 (0026.jp2)
- III.1.カルステンの社会との葛藤 / p23 (0026.jp2)
- III.2.「町の疫病神」-家族の不幸の先触れ- / p27 (0030.jp2)
- IV.『後見人カルステン』における父子の葛藤についての考察-苦悩する父親の像、息子の悲劇的な運命に対する罪、世代間に生じる問題、時代状況の影響- / p30 (0033.jp2)
- IV.1.人格形成に及ぼす遺伝の影響力に関するシュトルムの見解について / p30 (0033.jp2)
- IV.2.世代間に生じる普遍的な諸問題からの父子の葛藤についての考察 / p33 (0036.jp2)
- IV.3.世代問題および時代状況からの父子の葛藤についての考察 / p35 (0038.jp2)
- V.『後見人カルステン』における家族像-シュトルムの家族観からの考察- / p40 (0043.jp2)
- 結び / p43 (0046.jp2)
- 注 / p45 (0048.jp2)
- 第二部 テーオドール・シュトルム『レナーテ』についての一考察-作品に見られる作者の教会観を中心に- / p50 (0053.jp2)
- 序 / p50 (0053.jp2)
- I.シュトルムの教会観について / p50 (0053.jp2)
- III.『レナーテ』の背景と成立について / p53 (0056.jp2)
- III.I『レナーテ』に見られるシュトルムの教会観 / p55 (0058.jp2)
- III.1.作品の主題および形式について / p55 (0058.jp2)
- III.2.正統主義の聖職者像と教区における妄想 / p56 (0059.jp2)
- III.3.愛情と聖職者としての義務との狭間での葛藤-愛の再生への軌跡- / p60 (0063.jp2)
- 結び / p63 (0066.jp2)
- 注 / p64 (0067.jp2)
- 第三部 テーオドール・シュトルム『桶屋のバッシュ親方』における-老職人の幸福の軌跡についての一考察-世代間および社会との妥協と融和を通して- / p68 (0071.jp2)
- 序 / p68 (0071.jp2)
- I.シュトルムの社会観と『桶屋のハッシュ親方』執筆の動機について / p68 (0071.jp2)
- II.ダニエル・バッシュの生涯について-彼の孤独と四人の女性を中心に- / p71 (0074.jp2)
- III.アメリカ像-健全かつ保守的な職人生活との対照的虚像- / p76 (0079.jp2)
- IV.ダニエル・バッシュの運命を象徴するもの / p79 (0082.jp2)
- V.世代間および社会との妥協と融和-共同体の完成に向けて- / p81 (0084.jp2)
- 結び / p84 (0087.jp2)
- 注 / p85 (0088.jp2)
- 第四部 テーオドール・シュトルム『分身』における葛藤の諸相についての一考察-運命の必然性と社会批判を超えたところにあるもの- / p87 (0090.jp2)
- 序 / p87 (0090.jp2)
- I.シュトルムの『分身』執筆の動機と法律家としての経験について / p87 (0090.jp2)
- II.『分身』解釈の研究史 / p90 (0093.jp2)
- III.『分身』の概要 / p95 (0098.jp2)
- IV.『分身』の語りの形式について-枠と枠内物語の関係- / p99 (0102.jp2)
- V.『分身』とドロステ=ヒュルスホフの『ユダヤ人のブナの木』-写実主義文学における影響と受容- / p102 (0105.jp2)
- VI.愛と現実のはざまで-『分身』における愛の諸相について- / p105 (0108.jp2)
- Ⅵ.1.情熱と衝動から成る愛情の行く末 / p105 (0108.jp2)
- VI.2.平穏な愛と自然の持つ絶対性 / p109 (0112.jp2)
- VII.『分身』における葛藤と社会批判について / p111 (0114.jp2)
- VIII.ヨーン・ハンゼンの運命を象徴するものと決定づけるもの-愛と良心の葛藤の果てに- / p116 (0119.jp2)
- IX.「放浪する人」ヨーン・ハンゼンの運命の聖書的解釈の試み-カインの運命との比較において、あるいはイエス・キリストの対照的人間像として- / p121 (0124.jp2)
- X.ヨーン・ハンゼンの回復とクリスティーネの発展-教育による救済と発展- / p126 (0129.jp2)
- X.1.あらゆる境界に立つプロレタリアの選択-ヨーン・ハンゼンに対する正当な評価- / p126 (0129.jp2)
- X.2.文学的モティーフとしての「分身」-その系譜の考察とシュトルムの『分身』との比較- / p129 (0132.jp2)
- X.3.クリスティーネの発展とヨーンの魂の救済-教育による救済と発展、そして社会からの忘却により実現される愛の永遠性- / p134 (0137.jp2)
- 結び / p140 (0143.jp2)
- 注 / p141 (0144.jp2)
- 新たな時代を見据える写実主義作家テーオドール・シュトルムの真価-おわりにかえて / p149 (0152.jp2)
- 参考文献 / p153 (0156.jp2)