ドイツ・ロマン主義の自我・幻想・都市像 : ホフマン文学の独創性と現代性の研究
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著者
書誌事項
- タイトル
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ドイツ・ロマン主義の自我・幻想・都市像 : ホフマン文学の独創性と現代性の研究
- 著者名
-
木野, 光司
- 著者別名
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キノ, ミツジ
- 学位授与大学
-
京都大学
- 取得学位
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博士 (文学)
- 学位授与番号
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乙第10332号
- 学位授与年月日
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2000-03-23
注記・抄録
博士論文
資料形態 : テキストデータ プレーンテキスト
コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 博士論文
目次
- 論文目録
- 目次
- 【序論 ホフマン受容の歴史と本論考の課題】
- 第1節 ドイツ・ロマン主義とE.T.A.ホフマン
- 第2節 各国におけるE.T.A.ホフマン受容の様態
- 第3節 本論考の目標
- 【第I部 ホフマンの想像力観と創作理論】
- 第1章 ロマン主義的ユートピア
- 第1節 幻のユートピア
- 第2節 ユートピアの問題性
- 第3節 狂気の中のユートピア
- 第2章 ホフマンが生きた現実
- 第1節 司法公務員時代(1776-1806)
- 第2節 失意のベルリン・バンベルク時代(1807-1813)
- 第3節 ドレースデン・ライプツィヒでの音楽監督時代(1813-1822)
- 第3章 ユーモア作家への道
- 第1節 クライスラー的葛藤の克服
- 第2節 精神の二重性の認識
- 第3節 ホフマンの想像力観の帰結
- 第4章 ホフマンの「創作理論」の展開
- 第1節「カロー風」がもつ独創性
- 第2節「ゼラーピオン原理」の要諦
- 【第II部 ホフマンの自然観および社会観】
- 第1章 ロマン主義の自然観
- 第1節 ノヴァーリスの自我観・自然観
- 第2節 ホフマンの自我観・自然観
- 第3節 ノヴァーリスとホフマンの対照的な自我観
- 第4節 ホフマン文学における「自然描写」
- 第2章 ホフマンの社会観
- 第1節 ホフマンの社会観の変遷
- 第2節 ホフマンの社会批判の対象
- 第3節 プロイセン政府との対決
- 【第III部 ロマン主義的心性を描く作品】
- 第1章 世界初の「児童幻想文学」:『くるみ割り人形とねずみの王様』(1816)
- 第1節『子供のメルヒェン』の出版
- 第2節 同時代のメルヒェン群
- 第3節『くるみ割り人形』の独創性
- 第4節 ホフマンの童話観
- 第2章 ロマン主義的な自動人形:『砂男』(1815)
- 第1節「砂男」体験
- 第2節「オリンピア」体験
- 第3節「砂男」体験と「オリンピア」体験を繋ぐ糸
- 第4節 残された謎
- 第3章 ロマン主義者のサイコセラピー:『蚤の王』(1822)
- 第1節 生い立ち・発症の動機・現在の症状
- 第2節 様々なセラピー
- 第3節 治療後に残された問題とその解決
- 第4章 ロマン主義者への変身:『ブランビラ王女』(1820)
- 第1節「カプリッチョ」と「カロー風」
- 第2節 中心理念
- 第3節 ホフマンの夢の舞台
- 第4節 物語を中断する物語群
- 第5節『ブランビラ王女』の独創性
- 第5章 ロマン主義的フモールの到達点:『牡猫ムルの猫生観』(1820/22)
- 第1節『牡猫ムル』の基本的特徴
- 第2節『牡猫ムル』の二重構造
- 第3節『牡猫ムル』の意義
- 【第IV部 大都市ベルリンを描く作品】
- 第1章 ホフマンと都市
- 第1節 19世紀初頭の都市
- 第2節 ホフマンの作品に登場する都市
- 第3節 ホフマンの都市経験
- 第2章 夜のベルリン幻想
- 第1節 さまよえる音楽家の霊と孤独な青年:『騎士グルック』(1809)
- 第2節 大晦日に甦る「失われし夢」:『大晦日の冒険』(1815)
- 第3節 幽霊が似合うベルリンの夜:『花嫁選び』(1818)
- 第4節 夜のベルリン幻想の特徴
- 第3章 白日のベルリンの魅力
- 第1節 麗しき五月のティアガルテン:『三人の友の生活から』(1816)
- 第2節 ウンター・デン・リンデンに潜む謎:『廃屋』(1817)
- 第3節 過去を秘める美術館:『フェルマータ』(1815)・『総督と総督夫人』(1817)
- 第4節 昼のベルリンの描写法
- 第4章 1820年代ベルリンの風俗
- 第1節 戦後のベルリン風俗:『錯誤』(1820)・『秘密』(1821)
- 第2節 文学サークル:『ゼラーピオン同人集』(1818-1821)
- 第3節 末期の眼に映る庶民の情景:『いとこの家のコーナー窓』(1822)
- 第5章 ホフマンの「都市文学」の意義
- 【結論】
- 第1節 本論考の総括
- 第2節 今後の展望
- [引用文献リスト]
- [参考文献リスト]
- [ホフマン年譜]