トライ構造を用いた共起情報の効率的記憶検索法に関する研究 トライ コウゾウ オ モチイタ キョウキ ジョウホウ ノ コウリツテキ キオク ケンサクホウ ニ カンスル ケンキュウ

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著者

    • 森田, 和宏 モリタ, カズヒロ

書誌事項

タイトル

トライ構造を用いた共起情報の効率的記憶検索法に関する研究

タイトル別名

トライ コウゾウ オ モチイタ キョウキ ジョウホウ ノ コウリツテキ キオク ケンサクホウ ニ カンスル ケンキュウ

著者名

森田, 和宏

著者別名

モリタ, カズヒロ

学位授与大学

徳島大学

取得学位

博士 (工学)

学位授与番号

甲第1110号

学位授与年月日

2000-03-26

注記・抄録

博士論文

本論文は,自然言語辞書に構築される基本語彙の関係を定義することで無限に作り出され る共起情報の効率的な記憶検索技法に関する研究の成果をまとめたものであり,以下の7章 により構成される. 第1章では,緒論として,自然言語処理システムにおける共起情報の利用の歴史的背景 を述べると共に,本研究の目的ならびにその工学上の意義を述べることで,本研究の意義及 び位置付けを明確にする. 第2章では,共起情報の概要と意義について説明する.また,自然言語処理システムにお ける辞書の意義についても述べ,辞書を構成する基木的なアルゴリズムについて説明する. 第3章では,辞書の構成法として最も適しているトライ構造について概要を述べ,その 検索,更新アルゴリズムについて説明する. 第4章では,トライ構造を実装するためのデータ構造について説明し,最も効率的な手 法であるダブル配列法について,検索,更新アルゴリズムとともに詳細に述べる.また,ダ ブル配列法の問題点であるキー追加の速度を改善する手法として,ダブル配列で構築された 辞書を変更することなく高速化する手法と,ダブル配列に格納した情報を利用して高速化を 実現する手法を提案する. 第5章では,共起情報を効率的に記憶検索する手法として,関連研究とともに提案手法 であるリンクトライについて述べ,リンクトライにおいて定義されるリンク情報により,冗 長性を排除した効率的な記憶が可能となることを示し,同時に提案した構造における共起情 報の検索,更新アルゴリズムを説明する.また,ダブル配列を用いたリンクトライのデータ 構造についても説明しリンクトライのデータ構造を提案する上で考案された,複数の辞書 を1つのダブル配列で管理する手法も述べる. 第6章では,提案手法に対して検索速度,記憶効率の理論的評価,及び実験による評価 を与え,本手法の有効性を確かめ,考察を加える. 第7章では,本研究で得られた諸成果の総括を行い,今後の研究課題について述べる.

目次

  1. 論文目録 / (0001.jp2)
  2. 論文内容要旨 / (0002.jp2)
  3. 目次 / p5 (0007.jp2)
  4. 内容梗概 / p1 (0005.jp2)
  5. 関連発表論文 / p3 (0006.jp2)
  6. 第1章 緒論 / p1 (0010.jp2)
  7. 第2章 共起情報と辞書構成法 / p3 (0011.jp2)
  8. 2.1 緒言 / p3 (0011.jp2)
  9. 2.2 共起情報 / p3 (0011.jp2)
  10. 2.3 辞書構成法 / p5 (0012.jp2)
  11. 2.4 結言 / p8 (0014.jp2)
  12. 第3章 トライ構造 / p9 (0014.jp2)
  13. 3.1 緒言 / p9 (0014.jp2)
  14. 3.2 トライ構造の概要 / p9 (0014.jp2)
  15. 3.3 トライの圧縮 / p13 (0016.jp2)
  16. 3.4 結言 / p21 (0020.jp2)
  17. 第4章 ダブル配列法 / p23 (0021.jp2)
  18. 4.1 緒言 / p23 (0021.jp2)
  19. 4.2 トライのデータ構造 / p23 (0021.jp2)
  20. 4.3 ダブル配列の検索アルゴリズム / p32 (0026.jp2)
  21. 4.4 ダブル配列の更新アルゴリズム / p34 (0027.jp2)
  22. 4.5 追加の高速化 / p45 (0032.jp2)
  23. 4.6 結言 / p54 (0037.jp2)
  24. 第5章 リンクトライ / p55 (0037.jp2)
  25. 5.1 緒言 / p55 (0037.jp2)
  26. 5.2 共起情報の格納構造 / p55 (0037.jp2)
  27. 5.3 リンクトライの検索アルゴリズム / p59 (0039.jp2)
  28. 5.4 リンクトライの更新アルゴリズム / p62 (0041.jp2)
  29. 5.5 リンクトライのデータ構造 / p64 (0042.jp2)
  30. 5.6 結言 / p75 (0047.jp2)
  31. 第6章 評価と考察 / p79 (0049.jp2)
  32. 6.1 緒言 / p79 (0049.jp2)
  33. 6.2 理論的評価 / p79 (0049.jp2)
  34. 6.3 実験による評価 / p82 (0051.jp2)
  35. 6.4 リンクトライの応用 / p87 (0053.jp2)
  36. 6.5 結言 / p89 (0054.jp2)
  37. 第7章 結論 / p91 (0055.jp2)
  38. 謝辞 / p93 (0056.jp2)
  39. 参考文献 / p95 (0057.jp2)
  40. 付録A ダブル配列の実験に使用したキー集合 / p99 (0059.jp2)
  41. 付録B リンクトライの実験に使用したキー集合 / p101 (0060.jp2)
  42. B.1 関係情報の内部表現値 / p101 (0060.jp2)
  43. B.2 日本語共起辞書 / p103 (0061.jp2)
  44. B.3 英語共起辞書 / p106 (0063.jp2)
7アクセス

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    500000188653
  • NII著者ID(NRID)
    • 8000000188936
  • DOI(NDL)
  • 本文言語コード
    • jpn
  • NDL書誌ID
    • 000000352967
  • データ提供元
    • 機関リポジトリ
    • NDL ONLINE
    • NDLデジタルコレクション
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