欧州安全保障協力機構(OSCE)における紛争予防措置の研究:1975年~1997年 : 紛争予防におけるミドル・パワーと小国の規範と国家行動
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書誌事項
- タイトル
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欧州安全保障協力機構(OSCE)における紛争予防措置の研究:1975年~1997年 : 紛争予防におけるミドル・パワーと小国の規範と国家行動
- 著者名
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西村, めぐみ
- 著者別名
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ニシムラ, メグミ
- 学位授与大学
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一橋大学
- 取得学位
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博士 (法学)
- 学位授与番号
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乙第201号
- 学位授与年月日
-
1998-07-15
注記・抄録
博士論文
資料形態 : テキストデータ プレーンテキスト
コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 博士論文
目次
- 目次
- 第一部 理論的課題と問題設定
- 第一章 OSCEにおける紛争予防の分析視角
- 1.歴史的外観-OSCEの紛争予防とミドル・パワーと小国の規範
- 2.OSCEにおける紛争予防の特色
- 3.主権概念変容の視点
- 4.OSCEに関する先行業績とその問題点
- 5.本論文の構成と資料について
- 第二章 国際規範創設におけるミドル・パワーと小国の規範
- 第一節 理論的考察
- 1.ミドル・パワーと小国の規範と既存の国際政治理論
- 2.コンストテクティヴィズムとネオリアリズムの論争
- 3.コンストラクティヴィズムを用いた実証研究の問題点
- 第二節 方法論
- 1.事例の選択と重要語句の定義
- 2.研究構想
- 3.仮説の提示
- 第二部 OSCEの紛争予防メカニズムの歴史
- 第一章 OSCEにおけるパワーの配分
- 第二章 OSCEにおける紛争の平和的解決(PSD)メカニズムの発展
- 1.はじめに-OSCEにおけるパワーと規範-
- 2.冷戦期のOSCEにおけるPSDメカニズム
- 3.ヴァレッタ会議
- 4.ストックホルム条約-第2次ヘルシンキ・サミットまで-
- 5.ジュネーヴ会議への道
- 6.まとめ
- 第三章 OSCEにおけるナショナル・マイノリティーに関するメカニズムの発展
- 1.はじめに-OSCEにおけるパワーと規範-
- 2.戦後国際関係とマイノリティーの権利
- 3.冷戦期におけるCSCEとナショナル・マイノリティー
- 4.コペンハーゲン会議からジュネーヴ会議へ
- 5.モスクワ会議
- 6.ナショナル・マイノリティーに関する高等弁務官(HCNM)
- 7.まとめ
- 第四章 OSCEにおける信頼醸成措置の発展
- 1.はじめに-OSCEにおけるパワーと規範-
- 2.国際関係における信頼醸成措置
- 3.ヘルシンキCBM
- 4.マドリッド会議とCDE提案
- 5.ストックホルムへの道
- 6.ウィーンCSBMとその後
- 7.まとめ
- 第五章 OSCEにおける人的次元メカニズムの発展
- 1.はじめに-OSCEにおけるパワーと規範-
- 2.「ヘルシンキ最終文書」における人権規範
- 3.伝統的人権から人的次元-ウィーン会議とコペンハーゲン会議-
- 4.0DIHRの創設-人的次元から危機管理へ-
- 5.アメリカ国内政治過程における人的次元概念の変化
- 6.まとめ
- 第二部 結論
- 第三部 メカニズムの適用に見られるミドル・パワーと小国の規範のアクターヘの影響
- はじめに
- 第一章 バルト諸国
- 1.背景-回復主義者(restitutionists)の勝利-
- 2.外人法(law on aliens)をめぐる危機とOSCE
- 3.ラトヴィア市民権法及び帰化法をめぐる危機とOSCE
- 4.まとめ
- 第二章 マケドニア共和国
- 1.背景-民族国家における妥協-
- 2.国勢調査とOSCE
- 3.OSCEとマイノリティーの集団の権利-国家インスティテューションヘの雇用と教育問題-
- 4.まとめ
- 第三章 ウクライナ共和国
- 1.はじめに-分離主義と融和-
- 2.OSCEとクリミア分離問題
- 3.タタール人問題
- 4.まとめ-単一国家(unitary state)における多様性-
- 第四章 グルジア共和国
- 1.はじめに-ナショナリズムの興隆から内戦ヘ-
- 2.OSCEと南オセチアの政治解決
- 3.OSCEとアプハジアの政治解決
- 4.民主的インスティテューションの創設
- 5.まとめ-ポスト・コンフリクトにおけるOSCE:その可能性と拘束要因‐
- 第五章 モルドヴァ共和国
- 1.はじめに-モルドヴァ・ナショナリズムの勃興と分離主義-
- 2.OSCEとトランスドニエステル紛争解決のプロセス
- 3.OSCEの人権保護、民主的インスティテューションの創設と信頼醸成措置活動
- 4.まとめ-ポスト・コンフリクトにおけるOSCE:その役割と拘束要因-
- 第六章 タジキスタン共和国
- 1.はじめに-民主化から内戦ヘ-
- 2.政治的和解のプロセスへの参加
- 3.民主的インスティテューションの創設
- 4.まとめ-タジキスタンにおけるOSCE:その限界-
- 第二部 結論
- 第四部 結論
- 第一章 OSCEにおける紛争予防
- 1.パワーの配分と調停の強制
- 2.経済的インセンティブによる説明
- 3.正統化の議論と解釈的アプローチ
- 第二章 冷戦後のヨーロッパの安全保障構想論争とOSCE
- 1.NATOは最良の選択か?
- 2.安全保障機構としてのOSCE-その特色と限界-
- 第三章 国際規範創設におけるミドル・パワーと小国の規範
- 1.規範の2つの影響
- 2.ネオリアリズム、ネオリベラル・インスティテューショナリズム、コンストラクティヴィズムの再考
- 3.仮説の再考
- 4.今後の研究課題と展望