宮沢賢治と中国
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著者
書誌事項
- タイトル
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宮沢賢治と中国
- 著者名
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王, 敏, 1954-
- 著者別名
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オウ, ビン, 1954-
- 学位授与大学
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お茶の水女子大学
- 取得学位
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博士 (人文科学)
- 学位授与番号
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乙第129号
- 学位授与年月日
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2001-03-24
注記・抄録
博士論文
資料形態 : テキストデータ プレーンテキスト
コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 博士論文
目次
- 序論 「永久の未完成これ完成である」
- 1、本論文の目的と意義
- <1>宮沢賢治研究の意義と視点
- <2>宮沢賢治と中国・未探求分野へ
- 2、本論文の趣旨と構成
- 3、本論文の方法とテキスト
- <1>客観的な日本研究としての宮沢賢治研究
- <2>使肝テキストおよび表記について
- 注
- 第1編 宮沢賢治における『西遊記』の意義
- 序章 宮沢賢治と『西遊記』の接点
- 第1章 「西の方へ歩きはじめた」
- <1>「西に降りそそぎたる黄なる光よ」
- <2>「西域諸国に於ける永い夢」
- 第2章 西への旅人「ひとの崇敬は照り返され……」
- <1>報恩寺と尾崎文英
- <2>本願寺と島地大等
- <3>亀茲国と鳩摩羅什
- 第3章 玄奘への共鳴
- <1>玄奘との邂逅
- <2>「野の師父」
- 第4章 仏教に帰依した悟空との重層体験
- <1>[行者火渡る]
- <2>[天気輪]と「光の棒」
- <3>「觔斗雲」
- <4>「黄金色の目をした、顔のまっかな山男」のモデル
- <5>丙申年生まれの猿縁
- 終章 「いとつヽましく歩み去る」
- 注
- 資料
- 第2編 宮沢賢治と『唐詩選』の関わり-「北守将軍と三人兄弟の医者」に見る刺激源-
- 序章 宮沢賢治文学の刺激源をたどる
- 第1章 北守将軍のモデルを探る
- <I>『唐詞選』の中の硬直人間
- <2>灰色の植物人間のもと
- <3>「明鏡白髪生ズルコトヲ須ズ」の移植
- <4>「ソンバーユー」という将軍の名の由米
- <5>「ラユー」という町の名の由来
- <6>三人兄弟の名前の由来
- 第2章 北守将軍の戦歴調査
- <1>凱旋の実相を究明する
- <2>「大将たちの大将」を辞退する理由
- <3>「生まれた村のス山」は何処か
- <4>北守将軍は仙人になったか
- 第3章 北守将軍の白馬の原形について
- <1>杜甫の詩に描かれた馬
- <2>玄奘の白馬
- <3>岩手の馬
- 第4章 「蓬」と「雁」の深層を図る
- <1>「蓬」の行き来
- <2>「雁」が、なぜ「干せてたびたび落ちた」のか
- 終章 詩的結び
- 注
- 資料
- 第3編 神農との出会いを中心に
- 序章 「聖人」とは
- 第1章 瘤つきの中国聖人について
- <1>孔子の頭の解析
- <2>「瘤二つ」の聖人群像
- <3>瘤の意味
- 第2章 「瘤が三つ」の聖人・神農に迫る
- <1>日本における神農と宮沢賢治の「神農像」
- <2>神農を注目する理由
- <3>神農に共鳴した農の哲学の実践
- 第3章 神農像に出会った現場についての調査
- <1>浅田家・木村家と「名だたる国手」
- <2>本村家の神農像または神農祭と出会う可能性
- <3>小林家と神農
- <4>花巻の神農軸と「求康堂」
- 第4章 なぜ聖人を「象」に譬えたか
- <1>尭と舜の顔相
- <2>舜・「象」の投影
- 終章 宮沢賢治における神農の余韻
- 注
- 資料
- 終論 「求道すでに道である」
- [主な引用文献一覧]