フェノール性天然化合物の抗アレルギー作用に関する薬効評価と作用機序に関する研究 Study on potency evaluation for anti-allergic activities of phenclic naturally occuring compounds and their action mechanisms
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著者
書誌事項
- タイトル
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フェノール性天然化合物の抗アレルギー作用に関する薬効評価と作用機序に関する研究
- タイトル別名
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Study on potency evaluation for anti-allergic activities of phenclic naturally occuring compounds and their action mechanisms
- 著者名
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鈴木, 真
- 著者別名
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スズキ, マコト
- 学位授与大学
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千葉大学
- 取得学位
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博士 (医薬学)
- 学位授与番号
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甲第3185号
- 学位授与年月日
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2006-03-24
注記・抄録
博士論文
研究科: 千葉大学大学院医学薬学府
I型アレルギー疾患とフリーラジカルの関連性については様々な報告がされており、アトピー性皮膚炎においては酸化的ストレスが発症に関与しているといわれている。しかし抗酸化作用を有する化合物の抗アレルギー作用に関する詳細な検討は行なわれていない。そこで本研究では、鬱金に含まれる黄色色素成分クルクミンの関連化合物およびゴマ油成分セサモールの関連化合物を用いて、フェノール性天然化合物の抗アレルギー作用に関する薬効評価および作用発現機序としての抗酸化作用について検討した。その結果、クルクミン 、テトラヒドロクルクミン(THC)、それらのOHの糖置換体、セサモール等にin vitroでのヒスタミン遊離抑制作用が認められた。強いヒスタミン遊離抑制作用がみられたクルクミン、THCおよびセサモールは、in vivoの条件においても抗アレルギー作用が認められた。さらに上記化合物について、抗アレルギー作用発現機序としての抗酸化作用について検討した結果、ラジカル消去作用とヒスタミン遊離抑制作用との相関性が示唆された。以上の結果より、抗酸化作用がヒスタミン遊離抑制作用機序に密接な関連性を持つことが示された。しかし、抗酸化作用を示すがヒスタミン遊離抑制作用を示さない化合物も認められ、これらフェノール性天然化合物のヒスタミン遊離抑制作用は必ずしも抗酸化作用を介して起こっているのではないことが示唆された。...
修了年:2006
千大院医薬博甲第医薬18号