圧電デバイスと圧電デバイス技術に関する研究

博士論文

圧電薄板の振動解析と解析結果の適応限界を明確にして振動体を研究し、圧電セラミックによる振動体の非線形現象解析を行うことにより、非線形領域の回避駆動方法を考案し、圧電変換と変位伝達解析により、大出力、高効率、高精度、高信頼性を特長とする３タイプの進行波方式超音波モータを実現した。また､圧電トランス動作解析と非線形回避駆動方法の展開と材料の非線形評価により圧電トランスを研究し、高効率で高信頼性の圧電トランス式インバータを実現した。また､圧電単結晶の直接接合技術により、高性能、低損失で高信頼性の高周波発振子、衝撃（加速度）センサ、バイモルフ・アクチュエータを実現した。次いで、容量比が小さく、素子問容量比が大きく、振動エネルギーが大きい新電極構造の共振子と、溶射膜を介した共振子保持と共振周波数微調により、小型・薄型のラダーフィルタを実現した。

取得学位：博士（工学）; 学位授与年月日：2008-09-25 ; 証書番号：博乙第１６６号

超音波モータ、圧電トランス式インバータ、直接接合型圧電デバイス、ラダーフィルタという圧電デバイスの研究と、圧電振動解析、エネルギー変換解析、材料の非線形解析などの圧電デバイス技術の体系化を研究した。