左手の呪術・宗教性に関する研究 : 「聖」-「俗」: 「左」-「右」の二項対置の認識の重要性
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Bibliographic Information
- Title
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左手の呪術・宗教性に関する研究 : 「聖」-「俗」: 「左」-「右」の二項対置の認識の重要性
- Author
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松永, 和人, 1931-
- Author(Another name)
-
マツナガ, カズト, 1931-
- University
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九州大学
- Types of degree
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博士 (人間環境学)
- Grant ID
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乙第7085号
- Degree year
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2000-06-30
Note and Description
博士論文
資料形態 : テキストデータ プレーンテキスト
コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 博士論文
Table of Contents
- 序章 本研究のねらいとその概要
- 第一節 右･左のシンボリズムに関する従来の研究のあらまし
- 第一項 外国における研究動向
- 第二項 わが国の研究者による研究
- 第二節 わが国の文化についての従来の指摘
- 第三節 諸文化にみる右一一左の二項対置
- 第一章 わが国の文化にみる｢左手｣･｢左足｣･｢左肩｣の習俗
- 第一節 ｢左手｣の習俗
- 第一項 シメ縄と棺縄の｢左ナイ｣
- 第二項 神輿を担ぐ人の履くワラジの緒と葬式ワラジの緒の｢左ナイ｣
- 第三項 柳田國男の収録する縄掛地蔵の習俗
- 第四項 その他の｢左縄｣の習俗
- 第五項 ｢左弓｣の習俗
- 第六項 神楽繰出帳と香典帳の｢左トジ｣
- 第七項 柳田國男の報告するハラメン棒･祝棒および船霊様にかかわる｢左巻き｣
- 第八項 桂井和雄の報告する｢左巻き｣のノブドウの習俗
- 第九項 ｢左鎌｣の習俗
- 第十項 沖縄県宮古島における事例
- 第十一項 松山光秀ののべる鹿児島県徳之島における事例
- 第二節 ｢左足｣の習俗一｢進左退右｣と｢左右左右｣
- 第三節 神輿担ぎと棺担ぎの際の｢左肩｣の習俗
- 第一項 師走祭りの概要
- 第二項 葬制上の｢左肩｣の習俗
- 第四節 ｢左｣のその他の習俗
- 第一項 守札を頭の｢左｣側にさす習俗
- 第二項 ｢左耳｣の習俗
- 第三項 ｢左馬｣の習俗
- 第四項 ｢左角｣の習俗
- 第五項 神祭りに際しての｢左マワリ｣と葬式に際しての｢左マワリ｣
- 第二章 RODNEY NEEDHAMの｢相補的二元論(COMPLEMENTARY DUALISM｣)｣――わが国の文化にみる｢左(手,足,肩)の習俗の解釈にかかわって――
- 第三章 VICTOR W.TURNERの所論｢世俗的な弱さが聖なる力であること｣([『構造的優位性―構造的劣位性』の間のサカサの事実])
- 第一節 Tallensi族･Nuer族の父系社会における傍系としての母系の位置付けとAshanti族の母系社会における傍系としての父系の位置付け
- 第二節 インドの事例
- 第三節 構造とコムニタス(反構造)
- 第四節 Victor W.Turnerの報告するイギリス陸軍の事例
- 第五節 John M.Middletonの所論――Nyoro族の象徴的逆転について――
- 第四章 [聖(呪術･宗教的世界)｣と｢俗(世俗的世界)｣]の間のサカサの強調･両者の対置――非日常性の強調――
- 第一節 わが国における事例
- 第一項 農作業上の縄の右ナイとシメ縄･棺縄の｢左ナイ｣
- 第二項 農作業に際して履くワラジの緒の右ナイと神輿を担ぐ人の履くワラジの緒および葬式ワラジの緒の｢左ナイ｣
- 第三項 右トジと左トジ
- 第四項 右巻きと左巻き
- 第五項 右臼と左臼
- 第六項 右膳と左膳
- 第七項 右襟と左襟
- 第八項 右鎌と左鎌
- 第九項 右鍬と左鍬
- 第二節 アンデスの先住民社会にみる左･サカサの事実
- 第三節 Barbara G.Myerhoffの報告するウィチョル･インディアンの事例
- 第四節 Edmund R.Leachの振り子論
- 第五節 カーニバルの事例
- 第五章 魔バライ･招福のための｢左マワリ｣の習俗
- 第一節 農村･漁村における｢左マワリ｣の習俗
- 第一項 南九州の田の神信仰(田ノ神サァー)の事例
- 第二項 漁村における事例
- 第二節 新築儀礼に際しての｢左マワリ｣の浄化儀礼
- 第三節 沖縄県宮古島における｢左マワリ｣の習俗
- 第四節 John Middletonの報告
- 第六章 悪･凶･不吉･不浄･不運などと認識されている｢左手｣が呪術･宗教的な力を持つ事例
- 第一節 Jack Goodyの報告するLowilli族の事例
- 第二節 E.E.Evans-PritchardのNuer族についての報告――｢同種療法論｣――
- 第三節 インドの事例
- 第四節 ヨーロッパの民俗文化にみる｢左手｣の習俗
- 第五節 Toradja族の事例
- 第七章 死の認識の一側面――魔バライということの側面――
- 第一節 はじめに
- 第二節 死の習俗
- 第三節 死の認識の一側面――魔バライということ――
- 第四節 死の穢れに関する見解
- 第五節 ケガレの概念について
- 第一項 桜井徳太郎の｢ケ枯レ｣説
- 第二項 谷川健一の｢気離レ｣説
- 第三項 宮田登の論述
- 第四項 Mary Douglasの所論
- 第八章 右と左の混在について
- 第一節 いくつかの神社にみる右と左
- 第一項 福岡県太宰府市所在太宰府天満宮にみる右と左
- 第二項 熊本県一の宮町所在阿蘇神社にみる右と左
- 第三項 大分県宇佐市所在宇佐神宮にみる右と左
- 第四項 広島県宮島所在厳島神社にみる右と左
- 第五項 長崎県壱岐勝本浦所在聖母神社にみる右と左
- 第六項 伊勢神宮に対する仏教の影響について
- 第二節 徳之島および久高島における事実
- 第三節 高知県中土佐町および宮崎県南郷町の漁村における右マワリと左マワリ
- 第四節 わが国の仏教儀礼にみる右と左
- 第五節 右衽と左衽
- 第六節 正倉院宝物にみる右衽と左衽
- 第七節 誕生仏について
- 第八節 母摩那夫人の右腋から生れ出る誕生仏の像と左手で天を指す誕生仏の像
- 第九節 誕生仏を右腋から出産している摩那夫人が着ている着物の着方は｢左衽｣であること
- 第十節 大分県国東半島の修正鬼会行事にみる右と左
- 第一項 はじめに
- 第二項 修正鬼会の概要
- 第十一節 漁村における葬式に際しての右マワリと｢左衽｣および棺縄の｢左ナイ｣
- 第十二節 伊藤幹治の見解
- 終章 わが国の文化にみる｢左｣の習俗の解釈をめぐって―｢聖｣――｢俗｣:｢左｣――｢右｣の二項対置の認識の重要性
- 第一節 ｢富の交換｣論(吉成直樹)｢増える論理｣と｢減る論理｣論(近藤直也)
- 第二節 ｢ケガレからカミヘ｣論(新谷尚紀)
- 第三節 終りに――左･サカサの呪力にかかわる論理――｢右｣――｢左｣の二項対置の認識の重要性
