レンズ核および視床損傷例の失語症状の経過

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タイトル別名
  • Long-term Assessment of Aphasic Symptoms in Patients with Lesions in the Nucleus Lentiformis and Thalamus.

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抄録

    視床, 被殻を中心とした大脳基底核に責任病巣を求めた視床失語, 被殻失語の存在が提唱され久しいが, 視床や被殻を失語症発生の責任病巣とすることには議論があり, 必ずしも定説を得ていない。今回, われわれは, CT および MRI 所見で, 被殻を含むレンズ核, または視床に主病巣を認めた右利き左半球損傷 55名において, 失語症状の発生および経過を検索し, 次のような結論を得た。<br>    1. レンズ核に限局した病巣の症例では失語症状は残存しない。失語症状残存例では, 弓状束, 皮質下, 皮質への病巣の伸展や, 脳室拡大を伴っていた。このことからレンズ核は失語症の責任病巣とは考えにくい。<br>    2. 視床損傷で長期経過後も, きわめて軽い言語機能の障害を認めることがあるが, これらは失語症状とは質の異なるもので, 注意の障害など他の要因により説明することが妥当と考える。<br>    3. 被殻失語, 視床失語などの用語は, 再検討の必要があろう。

収録刊行物

  • 失語症研究

    失語症研究 13 (4), 296-305, 1993

    日本失語症学会 (現 一般社団法人 日本高次脳機能障害学会)

被引用文献 (9)*注記

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参考文献 (14)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204762097280
  • NII論文ID
    130004482413
    50003779195
  • DOI
    10.2496/apr.13.296
  • ISSN
    18806716
    02859513
    http://id.crossref.org/issn/02859513
  • Web Site
    https://search.jamas.or.jp/link/ui/1994177114
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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