九州において分離されたFeline calicivirus(FCV)の遺伝子群について

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九州において分離されたFCVの遺伝子群(GI、GIIa、GIIb)について検討した。GI群(Genogroup I)に属するFCVの割合は75%であり、GII群のSubenogroup IIa(GIIa)が25%を占めていた。この成績から、GI群はGII群よりも多い傾向を示していた。福岡県においては両群がほぼ同じ割合に検出されたが、熊本、鹿児島、沖縄においてそれぞれGI群のみが検出された。また、Subgenogroup IIb(GIIb)は九州において検出されなかった。1994年から2003年にわたる分離成績によれば、G1群のFCVはほぼ全ての年において分離されており、これに対してGIIa群は散発的に分離された。今回の成績から、九州においてGIIbが検出されなかったので株数をさらに増やし検討する必要がある。

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