山梨県山中湖におけるオオクチバスの産卵床について

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抄録

1.1981年6月17日に山中湖において, 潜水によるオオクチバスの産卵床の調査を行った。<BR>2.卵・稚魚のいずれかが見られた産卵床は9か所発見され, そのうち2か所には親魚 (いわゆる番魚) も見られた。<BR>3.産卵床は円形かだ円形で, 直径23~60cm, 窪1みの深さは5~14cmであった。<BR>4.産卵床の底質は径1~3cmの礫が多く, 産卵床の周囲には水草, 石, 岩, 人工廃棄物などの障害物があった。<BR>5.産卵床の水深は0.80~2.45mで, 波浪の影響によって分布上限が制限されるものと考えられた。<BR>6.産卵床付近で撮影した2群の稚魚を計数したところ, 710尾と724尾であった。

収録刊行物

  • 水産増殖

    水産増殖 30 (1), 39-42, 1982

    日本水産増殖学会

被引用文献 (1)*注記

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