足底表皮様嚢腫とヒトパピローマウイルス

• 江川 清文

  熊本大学医学部皮膚科教室

• 小野 友道

  熊本大学医学部皮膚科教室

• 荒尾 龍喜

  熊本大学医学部皮膚科教室

書誌事項

タイトル別名

• [Epidermoid cyst of the sole and human papillomavirus].

抄録

足底に生じた表皮様嚢腫の5例につき，ABC法を用いてヒトパピローマウイルス（HPV）の検索を行ったところ，驚くべきことに全例で陽性の結果を得た．検索した全例でこの様にHPVが検出されたことは，これらの表皮様嚢腫にHPVが単に二次感染したのではなく，その発生機序に直接関与することを示唆する所見と考えた．すなわちHPV感染ケラチノサイトが外傷などの原因により表皮下で増殖し，これらの嚢腫を形成した可能性が考えられる．

収録刊行物

• 日本皮膚科学会雑誌

  日本皮膚科学会雑誌 97 (4), 493-, 1987

  公益社団法人 日本皮膚科学会

詳細情報

• CRID: 1390001205736825728
• NII論文ID: 130004682351
• NII論文ID: 80003332418
• DOI: 10.14924/dermatol.97.493
• COI: 1:STN:280:DyaL2s3osVKluw%3D%3D
• ISSN: 13468146
• ISSN: 0021499X
• PubMed: 3039210
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1988083651
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • PubMed
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可