<I>Streptococcus agalactiae</I>による感染性心内膜炎の1例

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タイトル別名
  • A Case of Infective Endocarditis due to <I>Streptococcus agalactiae</I>
  • A Case of Infective Endocarditis due to Streptococcus agalactiae

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抄録

症例は60歳女性. 約10年前乳癌の手術を受けた際空腹時血糖の軽度高値 (120mg/dl) を指摘されていたがそのまま放置していた. 先天性心疾患および弁膜症の既往はなかった. 昭和63年4月下旬より38度台の発熱が2週間続き, 本院内科を受診し高血糖 (424mg/dl) も指摘され緊急入院となった. 入院時の血液培養にてStreptococcus agalactiae を検出し, 収縮期および拡張期心雑音を聴取し, 心エコーにて涜贅を認めたため本菌による感染性心内膜炎と診断した. PGG1日2,400万単位とSM1日2gの投与にて内科的治療を終了したが, 弁の破壊が高度なため本院外科にて弁置換術を施行した. 本菌による成人の感染性心内膜炎は非常に稀であるため文献的考察を含め報告した.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 63 (9), 1038-1042, 1989

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (3)*注記

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