闇に消えた参謀辻政信
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闇に消えた参謀辻政信
叢文社, 1996.11
- タイトル読み
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ヤミ ニ キエタ サンボウ ツジ マサノブ
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内容説明・目次
内容説明
シンガポール大虐殺…官僚主義の凶悪無責任の正体活写。克弘は少年期、辻政信を機略縦横、正義の名将謙信にも並ぶ「武士道の神」と崇敬して育った。だが、シンガポール大虐殺の責任者の一人でありながら、無実の戦犯にされた部下を法廷に証言して助けようとせず、国会議員選挙の街頭演説中、元憲兵の部下に卑怯と糾弾されて背を向ける姿に、偶像は一瞬に砕け散る。戦史研究に熱情を燃やす、成長した克弘の眼に見え始めた旧軍隊の高級将校たちの実像…保身の意識が強く思慮は浅く視野は狭くリーダーとして人間としてもっとも重要な視点が欠け、責任逃れが巧妙で出世術に長じ、国家社会を破滅に導く本質的欠陥を身につけた男たちだった。そしてその亡霊が現代の高級官僚の中にそのまま侵入して生きていると知ったとき…。
「BOOKデータベース」 より