情死の歴史 : 陰の日本史
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情死の歴史 : 陰の日本史
(廣済堂文庫)
広済堂出版, 1989.7
- タイトル読み
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ジョウシ ノ レキシ : カゲ ノ ニホンシ
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注記
日本書籍昭和55年刊の増訂
内容説明・目次
内容説明
日本は欧米から見ると“カミカゼ”“ハラキリ”のお国柄で“自殺王国”だそうだ。そう言われて新聞を見ていると3日にあげず“心中”の記事が載っている。ところで、わが国における情死の歴史を繙いてみると、文学上はともかくとして、史書にあらわれた心中事件は、古代から中世にかけては、皆無とも言える。すると、古代から中世の日本人は、たいした恋愛もせずに社会的拘束も受けていなかったのかというと、そうではない。『万葉集』『源氏物語』は、これすべて綿々たる愛情史といえなくもないからだ。本書は、江戸中期から現代までの心中事件にメスを入れ、ウラに潜む原因を解明し、わかりやすくまとめたものである。
目次
- 自殺王国・日本人の心中観
- 馴染芸者を道連れに—船堀心中
- 悲劇の将軍—乃木夫妻殉死
- 上流夫人の道ならぬ恋の果て—千葉心中
- カチューシャ可愛や—須磨子後追い心中
- 愛は惜しみなく—軽井沢心中
- 狂い咲きの季節—精進湖心中
- 谷間の青春—修善寺心中
- 天国に結ぶ恋—坂田山心中
- 死神の季節—大量心中
- 炎の宴—三原山心中
- 明日なき青春—赤紙心中
- 紅蓮の塔—谷中心中
- プリンセス・ラブ—天城山心中
- 袋小路—外資心中
「BOOKデータベース」 より