ワサビと唐辛子 : 受け身の日本人、攻めの韓国人、その強さと弱さ
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ワサビと唐辛子 : 受け身の日本人、攻めの韓国人、その強さと弱さ
祥伝社, 1997.6
愛蔵版
- タイトル読み
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ワサビ ト トウガラシ : ウケミ ノ ニホンジン セメ ノ カンコクジン ソノ ツヨサ ト ヨワサ
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内容説明・目次
内容説明
ワサビも唐辛子も、「辛い」ということでは同じだが、辛さの質には大きな違いがある。ワサビは、身体の内側にジーンと染みわたるような辛さ。唐辛子は、頭のてっぺんからカーッと立ちのぼるような辛さ。「吸収」と「発散」のイメージなのだ。ワサビの辛さは「受け身」の姿勢を、唐辛子の辛さは「能動」の姿勢をイメージさせる。実際、日本人は、つねに自分を「受け身の立場」に置こうとする傾向が強いし、韓国人は、つねに自分が「能動の位置」に立とうとする傾向が強い。まさに正反対なのである。もうひとつ、ワサビの辛さは鼻にツンと来て涙が出るが、それは一瞬で消え去る。一方、唐辛子の辛さのほうは、料理を全部食べ終わった後でも、まだ汗が引かないほど長続きする。これも、淡白であっさりした日本人と、粘り強く持続力のある韓国人を象徴しているかのようだ。そんな具合に、ワサビと唐辛子に重ねた日韓の話は尽きない。本書は「唐辛子文化」の中で育った著者が、日本および日本人を「ワサビ文化」という角度から眺めたときに見えてきた、さまざまなシーンを描写したものである。
目次
- プロローグ 「イギョラ(勝て)」と「負けるな」—対立を避けようとする日本人
- 第1章 原理原則を持たない日本人—自然信仰と日本人の理念
- 第2章 謎に満ちた“日本美”の秘密—日本人は“見立て”の天才
- 第3章 「和の国・日本」の素顔に迫る—なぜ、日本では“人並み平等”が理想とされるのか
- 終章 「受け身文化」の日本人—“自然”の力に対する崇敬の念が、日本をつくった
「BOOKデータベース」 より