なぜそんな嘴なのか
著者
書誌事項
なぜそんな嘴なのか
(ちくま文庫)
筑摩書房, 1997.7
- 上
- 下
- タイトル別名
-
Wozu aber hat das Vieh diesen Schnabel?
- タイトル読み
-
ナゼ ソンナ クチバシ ナノカ
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注記
監修: 木村武二
下の訳者: 大江秀房
内容説明・目次
- 巻冊次
-
上 ISBN 9784480032881
内容説明
鳥類学者であり、ベルリン動物園の長年にわたる指導者であったオスカル・ハインロートと、世界的に有名な動物行動学者で、ノーベル賞受賞者であるコンラート・ローレンツとの間で交わたれさた、往復書簡集である。1930年から1940年にかけての173通の手紙は、彼らが動物行動学をどのように形成してきたか、そしてその萌芽期の問題点がどこにあったかをよく描き出している。原資料として重要であり、二人の人柄のにじみ出る貴重な肉声である。
目次
- 序章 一つの学問の発展過程
- 1 1930年9月〜1931年6月—ワタリガラスをはじめカラス類の観察
- 2 1931年7月〜1932年5月—鳥類における衝動行動
- 3 1932年6月〜1932年12月—飛行能力と渡り
- 4 1933年1月〜1933年9月—母鳥の誘い鳴きを識別する雛
- 巻冊次
-
下 ISBN 9784480032898
内容説明
ハインロートを師と仰ぎ、父親のように慕いながら、貪欲なまでに知識を吸収していくローレンツの姿が、手紙の中に浮かび上がる。動物たちと接する日常的な生活の中で積み重ねた、綿密な観察の数々、それを基にした比較動物心理学や、本能行動と遺伝との関係の考察が展開される。全編を通じて、動物たちへのこまやかな愛情と、ウィットとユーモアが感じられる。
目次
- 5 1933年11月〜1934年12月—比較動物心理学へ
- 6 1935年1月〜1937年3月—本能行動の遺伝学
- 7 1937年4月〜1939年1月—野生的形態と家畜的形態
- 8 1939年2月〜1940年3月—真の動物行動学をめざして
- 終章 回想と展望
「BOOKデータベース」 より