フランク・ロイド・ライトと日本文化
著者
書誌事項
フランク・ロイド・ライトと日本文化
鹿島出版会, 1997.9
- タイトル別名
-
Frank Lloyd Wright and Japan
- タイトル読み
-
フランク ・ ロイド ・ ライト ト ニホン ブンカ
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内容説明・目次
内容説明
フランク・ロイド・ライトが日本の伝統的絵画美術を愛好していたことは広く知られているが、同時に、彼は日本美術や建築からの直接的影響は強く否定していた。本書では、日本の哲学的部分だけではなく、美術や建築のある特定の意匠が実際ライトの初期の作品に大きな影響を与えていた事実を検討する。ライトのいう「有機的」デザイン原理の観点から、ライトがいかに日本の伝統美術や建築を理解していたかについて論じる。そして、それぞれ独立した形態やアイデアがひとつの新しい創造的な統合体にまとめられていった過程を示すことによって、ライトの芸術的な独創性について明らかにする。アメリカ建築家協会(AIA)の1994年ARCHITECTURE BOOK AWARD受賞。
目次
- 序章 ライトの作品と日本の伝統美術・建築の関連性
- 第1章 「ジャパニズム」とボストンの東洋研究家たち
- 第2章 「日本住宅とその環境」—日本住宅の解析
- 第3章 鳳凰殿—南シカゴにおける寺院建築と住宅建築の融合
- 第4章 フェノロサと日本美術の「有機的」性質
- 第5章 「コンポジション」—美的な線による、構成としての絵画・平面図・パターン
- 第6章 浮世絵と、自然・人工・社会的形態の抽象化
- 第7章 岡倉と東洋の社会的・美的理念
- 第8章 日本訪問—江戸が得たものと与えたもの
- 第9章 発想源としての日本—日本建築との類似点
- 第10章 確証としての日本—日本文化にみた普遍原理
「BOOKデータベース」 より