花迷宮
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書誌事項
花迷宮
(新潮文庫, く-20-2)
新潮社, 1998.2
- タイトル読み
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ハナメイキュウ
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内容説明・目次
内容説明
昭和十五年、東京・阿佐ケ谷の家の、庭から金木犀の花の香りが漂う部屋で、小さい私はいつも本を読んでいた。ませて見えないよう親にかくれ、読んでいたのは、鏡花に乱歩に漱石に、捕物帳に少女小説。いずれも花の妖しい香りによく似合っていた。今、金木犀の秋になると、向田邦子と父親の本棚の話をしたことを思い出す—。「昭和」という花の迷宮を彷徨い歩く著者の物語風エッセイ。
目次
- 金木犀の窓の下で
- 夾竹桃の花咲けば
- 足には黄金の靴を穿き
- いのちの果ての薄明かり
- かぐや姫いつ帰る
- 桜の幹に十字の詩
- 間謀暁に死す
- スコットランドは燃えている
- されど漱石
- 薄紫の靄の中で〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より