書誌事項

年月のあしおと

広津和郎 [著]

(講談社文芸文庫)

講談社, 1998.3-1999.3

  • 続. 上
  • 続. 下

タイトル読み

ネンゲツ ノ アシオト

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注記

年譜--広津和郎 / 橋本迪夫編: 下p270-280, 続下p260-270

著書目録--広津和郎 / 橋本迪夫作成: 下p281-286, 続下p271-276

参考文献--広津和郎 / 橋本迪夫作成: 下p287-288, 続下p277-279

内容説明・目次

巻冊次

上 ISBN 9784061976092

内容説明

明治大正昭和の文学的追想、殊に大正から昭和の時代風俗、文壇の裏面史をぎっしりと埋め込み、芥川龍之介をはじめ同時代の作家の風貌をいきいきと捉えた自伝的文壇回想録。正篇を上下二巻に編集、上巻には大正四年終生の友人・宇野浩二との親交を深めた三保松原の旅行、父柳浪が病気療養のため東京から知多半島師崎に転ずる前後までを収録。野間文芸賞、毎日出版文化賞受賞。

目次

  • 私は牛込矢来町で生れた
  • 泉鏡花と雨蛙
  • 紅葉の白足袋、鏡花の畳つきの下駄
  • 物心地のつく頃
  • 母の想い出
  • 最初の自己嫌悪
  • 村山家の茶の間
  • 犬の世界
  • 中村吉蔵
  • 永井荷風〔ほか〕
巻冊次

続. 上 ISBN 9784061976528

内容説明

野間文芸賞受賞作『年月のあしおと』の続篇。父柳浪のことから筆をおこし、五・一五、二・二六、太平洋戦争へと傾斜する暗鬱な時代を背景に、昭和初年前後から敗戦までの苦悩を生きた作家たちとの交流やX子とのことなど著者の辛い記憶を鮮やかに描く自伝的文壇回想記。八十五項上下二巻。上巻には「菊池寛の率直さ」「愛国心とニヒリズム」ほか四十七項までを収録。

目次

  • 柳浪が作家となるまで
  • 先祖の血
  • 「血」の頽廃か
  • 菊池寛と野口雨情
  • 菊池寛の率直さ
  • 小説「女給」の材料
  • 滝田樗陰と嶋中雄作
  • 「女給」騒動
  • 先ず調停のために中央公論社に
  • 菊池の詫状・嶋中の詫状〔ほか〕
巻冊次

続. 下 ISBN 9784061976573

内容説明

本郷菊富士ホテルの出逢いで始まったX子との関係は泥沼のような生活を強いた。真杉静枝の誘いで脱出にも似た台湾旅行から起こす下巻は、敗戦の日、八月十五日の感情で終る。戦時下の暗鬱と苦悩のなか、志賀直哉、青野季吉、中野重治らとの交流を通じ、自らの辛い日常、作家たちの風貌を鮮明に描く自伝的文壇回想記。野間文芸賞受賞「年月のあしおと」の続篇。上下二巻完結。

目次

  • 台湾へ
  • 富士丸
  • 台湾ところどころ
  • その後のX子…
  • 平壌 金史良のことども
  • 作家と閣下の間違い
  • 満洲の日本人
  • 折角のチャンスを失った日本
  • 開拓村に密着する満人部落
  • 緬羊百頭を撲殺する〔ほか〕

「BOOKデータベース」 より

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詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BA3540397X
  • ISBN
    • 4061976095
    • 4061976176
    • 4061976524
    • 4061976575
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    4冊
  • 大きさ
    16cm
  • 分類
  • 件名
  • 親書誌ID
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