このひとときは風にみち
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このひとときは風にみち
白地社, 1996.1
- タイトル読み
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コノ ヒトトキ ワ カゼ ニ ミチ
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内容説明・目次
内容説明
晩秋の高原のホテルに、ひとりの女がうなだれていた。その女の回想のページがそっと開かれる—。1960年、安保闘争に激しく揺れ動く京都の学園で、4人の若者たちがそれぞれの青春をおくっていた。それから、7年。挫折と悲哀の日々の中で、彼等は逡巡しながらも自己を厳しく確かめあう。空白の60年世代の鎮魂曲だった。物語は、模索と彷徨をゆるやかに繰り返し、漆黒の闇のような混沌たるうねりをもって展開する。遙かに困難な現代の啓示としての痛切なロマンを内孕しながら。愛と苦悩にみちた歳月、そのひたむきな生の遍歴。京都からパリへ。そして東京、軽井沢への回想の25年。挫折からの蘇生の日々にくぐもる一途の真実を求めて、60年世代の青春群像を、鮮やかに描き上げる長編傑作。
「BOOKデータベース」 より