Bibliographic Information

餓狼伝

夢枕獏著

(Futaba novels)

双葉社, 1985-

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Title Transcription

ガロウデン

Available at  / 6 libraries

Description and Table of Contents

Volume

2 ISBN 9784575001563

Description

丹波文七は、なぜ死闘を求めたか!?なぜ技の研磨に血を流したか—その文七が、突然、姿をくらまし、そして突如、異変が生じた!格闘技日本一を叫びたてる実戦空手「北辰館」の猛者が東北で3人、飛んで四国で一人が朱に染まった!黒のトレーナー、スニーカーの大男が、その都度夜陰に消えたと囁かれ、人々は丹羽文七を想い描いた。やがて—文七は現われた。が、どこにも「戦いの気迫」は漂っていない。悄然たる文七だが、「弱くなったなんて、嘘ばっかり…」と、「北辰館」の雄・姫川勉は、文七に鋭い視線を送った—戦いを求める者たちを描いて壮絶、人気絶頂の著者が叩きつける「修羅の道」。
Volume

3 ISBN 9784575002300

Description

男の肉の中に、ぎらりとした刃が抜き放たれた。「きみが、後をつけている間、女のように股まで濡らしてどきどきと胸がときめいていたよ。強姦願望を持っている女性の気持ちは、わたしには非常によくわかるよ」「けっ」—分厚い、シャツの下の胸が、大きく息を吸い込んで、さらに厚くなる。なにか、強く、めらめらしたものが、ふたりの間の夜気の中に満ち、温度を増していった。その温度が頂点に達した時、ふたりの肉体が、ついに動いた。「ちいっ」「くふっ」、ぶつかった。勝負は、7秒でついた。—格闘技の日本一は何か!実戦空手か、レスリングかサンボか。死闘に燃える青春群像を描いて鮮烈な長編ハード・アクション!
Volume

4 ISBN 9784575002997

Description

他人に勝つ—己れが、誰よりも強いということを、己れ自身に証明してゆくことでしか、自分を表現できないのだ。自分には、この肉体しかない。頭はいい方ではない。サラリーマンができないから、この世界に入ったのだ。自分が持っているものは、世の中の人間より、劣るものばかりだ。学校の勉強は嫌いだった。英語もだめ、数学もだめ、人望もない。なあなあで、他人とうまくやってゆくこともできない性格だった。その自分が、唯一、持っているものが、肉体であった。—戦士の呟き。
Volume

5 ISBN 9784575004267

Description

真に強い者は誰かを求めてやまない青春群像を描いて、熱烈な人気を博している長編ハード・アクション第5弾。
Volume

6 ISBN 9784575005011

Description

歓声の渦の中に、文七は歩み出ていった。激しい拍手と叫び声が、文七の周囲に沸いた。それが文七の背、頬、頭、胸、腹、あらゆる場所にぶつかってくる。強い熱気の中に、文七はいた。この熱気の中心に自分の肉体があるのだ。—文七にとっては、始めての感覚であった。…そしてゴングが鳴った。己れの肉体を賭け、死闘をくり拡げる格闘家たち。物語は熱気に満ちあふれ、凄絶で異様な空気が漂い始める。空前の格闘技小説第6弾。
Volume

7 ISBN 9784575005295

Description

北辰館オープントーナメント決勝戦。長田弘VS姫川勉のファイトが続く。凄絶な、闘う男の世界。—長田は肋骨の骨折に痛み止めの麻酔を射ち、必殺の飛びつき裏十字固めで姫川を襲う。めちっ、めちっ、姫川の腕の靱帯が一気に破壊する。だが、次の瞬間、姫川の顔に微笑が浮かび、倒れていたのは長田だった。…闘いの熱気の中に、竹久流・藤巻十三の血を吐くような挑戦の声がとんだ。—男達の熱い血はいよいよ沸きたち、奔流となって飛び散る。空前の格闘技小説第7弾。
Volume

8 ISBN 9784575005493

Description

ぬう!?その背に、左の蹴りを—いや、膝か。そう思った文七の背に、太い電流が疾り抜けた。踵!文七の頭上から、葵文吾の左足の踵が、凄い勢いで落ちてくるところであった。文七は、後方に跳んだ。文七の顔前、鼻先をこするようにして、葵文吾の左足が真上から真下に、通りすぎてゆく。—世界最強決定トーナメント出場をめぐり、葵流三兄弟の恐るべき執念と技が、文七、象山、姫川らを襲う!!真に闘う男たちを描く、空前の格闘小説第8弾。
Volume

9 ISBN 9784575005714

Description

梅川は右腕で頭部をかばいながら、倒れる途中で身を反転させた。「ぬわっ!」恐怖のため、背中の筋がひきつってくる。強い衝撃。いけない。このままでは、葵文吾が、自分の上に馬乗りになってくる。—梅川は見た。今まさに自分の顔面に対し踵が凄い勢いで打ちおろされてくるのを—。東洋プロレス主催のトーナメントが始まった。ルールはバーリ・トゥード。あらゆる格闘技を凌駕する完璧な勝利の為のシステム—バーリ・トゥードをめぐり、男達の凄絶な闘いが始まった。
Volume

10 ISBN 9784575006124

Description

腕をとって、折ったの折られたの、それで勝負がつくなんて、思っちゃいない。そういうやわな神経を持っちゃいない。そういうところは、もう、卒業した。負けるというのは、腕を折られることじゃない。心を折られることなんだ。勝つというのは、相手の腕を折ることじゃない。相手の心を折ることなんだ。北辰館主催のトーナメント。姫川戦を前にした文七の控室に強力な敵が姿を現した。文七に勝算はあるのか!—空前絶後の格闘小説第10弾。
Volume

11 ISBN 9784575006544

Description

その闘いは、様々なものを、それを観た人間たちの心にもたらした。嫌悪。興奮。夢?悪夢。熱狂。拒否。観た人間が、心に抱いている闇、あるいは宗教、あるいは信念。あるいは遠い昔に捨て去った夢。それが何であるかで、そのもたらされたものは様々であった。しかし—唯ひとりの例外なく、おこったことがあった。それは、その闘い、あるいは事件を目撃した者の心に、それが、石にうがたれた弾痕のように、一生消えぬものを刻みつけたということであった。

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Details

  • NCID
    BA38333440
  • ISBN
    • 4575001163
    • 4575001562
    • 4575002305
    • 4575002992
    • 457500426X
    • 4575005010
    • 4575005290
    • 4575005495
    • 4575005711
    • 4575006122
    • 4575006548
  • Country Code
    ja
  • Title Language Code
    jpn
  • Text Language Code
    jpn
  • Place of Publication
    東京
  • Pages/Volumes
  • Size
    18cm
  • Classification
  • Parent Bibliography ID
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