皇帝たちの中国
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皇帝たちの中国
原書房, 1998.11
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皇帝たちの中国
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コウテイ タチ ノ チュウゴク
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歴代皇帝年表: p252-259
Description and Table of Contents
Description
十八世紀までの歴史を理解するのに、なによりもじゃまになるのが、「国家」という観念である。現代のわれわれは、「国家」という観念に慣れきっていて、国家のなかった時代など、想像もできない。ところが実は、国家などというものは、十九世紀になって世界中に広まった観念だ。十八世紀末のアメリカ独立とフランス革命までは、地球上のどこにも国家はなかった。ここのところがよくわかっていないと、つい、「中国」という国家があって、「中国人」という「国民」が中国を構成していて、その中国を皇帝が治めていた、というとんでもない誤解をしがちである。ほんとうは、話が逆だ。皇帝が先にあって、その皇帝が営利事業を営む範囲が「天下」で、皇帝が経営する都市に所属する人々が「民」だった。それが十九世紀の国民国家の時代になって、「天下」は「中国」という国家、「民」は「中国人」という国民、と解釈され直した。ここから誤解がはじまったのである。
Table of Contents
- 第1章 前漢の武帝—皇帝とともに生まれた「中国」
- 第2章 唐の太宗李世民—非中国人を皇帝に迎えた「第二の中国」
- 第3章 元の世祖フビライ・ハーン—モンゴル帝国が支配した元朝
- 第4章 明の太祖洪武帝朱元璋—庶民出身の皇帝が建てた最後の漢人王朝
- 第5章 清の聖祖康煕帝—満洲人の征服王朝「清帝国」
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