首をはねろ! : メルヘンの中の暴力

Bibliographic Information

首をはねろ! : メルヘンの中の暴力

カール=ハインツ・マレ〔著〕 ; 小川真一訳

みすず書房, 1998.10

  • 新装

Other Title

Kopf ab! : Gewalt im Märchen

Title Transcription

クビ オ ハネロ : メルヘン ノ ナカ ノ ボウリョク

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Note

1989.7発行(みすず書房)の新装復刊

文献目録: 巻末pi-iv

Description and Table of Contents

Description

多くの人にとって、メルヘンは楽しい子供時代の思い出であろう。たとえば有名な「いばら姫」の話—「王子さまのキスで百年の眠りから覚めたお姫さまは、王子さまと結婚しました。めでたしめでたし。」だが、これに続く話をどれだけの人が知っているだろうか?—王子の母親は実は人喰い女だった。王子が戦場に行ってしまうと、母親は嫁とその子供たちを食べてしまおうと考える。そして料理人を呼びつけ、孫の一人を料理するように命ずる…このような残酷な場面が、メルヘンの世界にはたくさん登場する。なぜだろう?また、どんな意味があるのだろう?著者マレは、グリム童話の中のさまざまな暴力シーンを取り出して、鮮やかに読み解いていく。ここに描かれているのは、家庭、政治、国家など、現実の世界の反映であった。暴力を呼び起こし、それを阻止するものは何なのだろうか?マレは心理学者でも、精神分析家でもない。一人の教師が、毎週一度生徒たちに昔話を話して聞かせる、その過程の中からこの本は生まれた。「メルヘンは太古の現代である」とゲーテは言った。普遍的な真実、永遠に変わらない要素を、ゲーテはメルヘンのうちに認めていたのである。

Table of Contents

  • 暴力の楽しみ
  • 人間狼としての人間—公然の暴力
  • 隠微な暴力
  • 言うことを聞け、いやなら死ね—手きびしい教訓劇
  • 想像の中の暴力
  • 暴力とセックス
  • お上に逆らう下々
  • 終わりなき暴力

by "BOOK database"

Details

  • NCID
    BA38902466
  • ISBN
    • 4622049570
  • Country Code
    ja
  • Title Language Code
    jpn
  • Text Language Code
    jpn
  • Original Language Code
    ger
  • Place of Publication
    東京
  • Pages/Volumes
    iii, 307, ivp
  • Size
    20cm
  • Classification
  • Subject Headings
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