自己はどのように脳をコントロールするか
著者
書誌事項
自己はどのように脳をコントロールするか
シュプリンガー・フェアラーク東京, 1998.12
- タイトル別名
-
How the self controls its brain
- タイトル読み
-
ジコ ワ ドノヨウニ ノウ オ コントロール スルカ
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注記
参考文献: p[193]-204
内容説明・目次
内容説明
本書は脳とこころの関係について、現在の自然科学一般の考え方とは違う仮説を述べている。著者の強烈な主張の中核にあるのは、自我の復権である。自我が脳という物質が生み出す産物であるとの考えに我慢できず、自我を脳の上におき、自我が脳を支配するのであると、思考の方向を逆に向け直すのである。本書は神経科学が明らかにする脳の構造機能と我々のこころという二つの違った次元の出来事を結びあわせることがいかに因難であるかを如実に示している。それは、まだ誰も成功していない試みでもある。本書はジョン・エックルスの一生をかけた惨憺たる戦いの描写ともいえる。
目次
- 第1章 問題
- 第2章 二元論‐相互作用説—私が歩んだ道
- 第3章 心と脳の問題:最近の理論的研究
- 第4章 心と脳の問題に投げかけられた新たな光明:心的事象はどのようにして神経事象に影響を与えることができるのか
- 第5章 心的事象は量子力学の確率場に類似した様式で神経事象を引き起こすのだろうか?
- 第6章 大脳皮質における心と脳の相互作用の単位仮説
- 第7章 意識の進化
- 第8章 進化に伴う脳の複雑化と意識の創発
- 第9章 脳活動の量子的側面と意識の役割
- 第10章 自我と脳:究極的統合
「BOOKデータベース」 より