松枝茂夫文集
著者
書誌事項
松枝茂夫文集
研文出版, 1998.11-1999.4
- 第1巻
- 第2巻
- タイトル読み
-
マツエダ シゲオ ブンシュウ
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注記
第1巻:中国古典文学篇. 第2巻:中国現代文学・回想篇
第2巻: 松枝茂夫略年譜・著作目録 p[277]-302
内容説明・目次
- 巻冊次
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第1巻 ISBN 9784876361625
内容説明
中国文学の訳業に生涯をかけた筆者の珠玉のエッセー!戦中・戦後をつらぬく文学精神の吐露を、はじめて集大成。第一巻には、著者のライフワークであった『紅楼夢』の翻訳完成をめぐる感懐と、作品についての対談がある。また戦中に書きつがれた何編かの明末清初の文学者たちへの共感の文章からは、鬱屈した時代の思索が読み取れよう。ありきたりの詩句の解釈への徹底したこだわりには、『中国名詩選』の著者の心構えがうかがわれる。
目次
- 文章と薬
- 張岱のこと
- 葉天寥とその一家
- 『水滸伝』百二十回本と七十回本
- 高島俊男著『水滸伝の世界』
- 『醒世姻縁伝』の話
- 『鏡花縁』の話—異国巡りの小説
- 『紅楼夢』反対の小説『児女英雄伝』
- 曹子建の逸話〔ほか〕
- 巻冊次
-
第2巻 ISBN 9784876361694
内容説明
本巻には、著者の中国文学への導き手であった周作人について、最初に執筆した文章ともっともまとまった伝記を収める。さらに学生時代に書いた中国文壇の自由闊達な紹介文と、中国の文学者たちへの好悪を率直に語った一文もある。日本文学の中国語訳への苦言、旧態依然たる漢文訓読法への疑問などは、なお目前の課題であろう。師友をめぐる回想では、中国文学研究会に加わる前後からの増田渉、竹内好らとの思い出が、遠い日の青春群像の息吹きを感じさせる。初めて活字化されたのは、1942年の「紹興紀行」、都立大を退職するさいに語った「中国文学と私」などである。また巻末には著作目録を付した。
目次
- 周作人先生の立場
- 周作人—伝記的素描
- 続・中国文壇をのぞく
- 好きな作家・好きでない作家—現代文学雑感
- 魯迅の『朝華夕拾』について—訳者あとがき
- 魯迅・鳩・西村博士
- 日本文学の中国語訳について
- 漢文訓読法をめぐって—うめぐさ漫談
- 現代の漢文教育
- 下村湖人先生の思い出〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より