争いの樹の下で
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争いの樹の下で
(新潮文庫, ま-19-1,
新潮社, 1999.2
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- タイトル読み
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アラソイ ノ キ ノ シタ デ
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内容説明・目次
- 巻冊次
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上巻 ISBN 9784101283210
内容説明
首吊り女が産んだ奇跡の子。齢千年の巨樹はその未来を見通した。親も家も名も持たぬ「おまえ」を待つ、腐臭を放つ二十一世紀の日本。「おまえ」は盗みをくりかえし、白毛の老猿が語る謎の詩集に導かれ、個の自由を求めて流れゆく。だが、猛火と爆発を逃れつづけた「おまえ」の姿が捉えられる瞬間はついにやってきた—。強烈なスリルと暴力的な興奮が横溢する新世紀への黙示録。
- 巻冊次
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下巻 ISBN 9784101283227
内容説明
自由を蹂躪され、窮地に立たされた「おまえ」を救ったのは大地震だった。そして、その地異は首都を壊滅させ、民衆の理性を奪い去った。独裁者はこの機に乗じた。愚民はわれ先に従った。「おまえ」は詩集を味読し、ナイフを振り下ろした。酒浸りの日々から復活すると、運命を海に託した。そして波間で裏切られた。憤怒を楽しむ「おまえ」は流れゆく者の使命を悟り、真の敵へと向かう。
「BOOKデータベース」 より