黒いピエロ
著者
書誌事項
黒いピエロ
(Lettres)
みすず書房, 1999.1
- タイトル別名
-
Le pierrot noir
- タイトル読み
-
クロイ ピエロ
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内容説明・目次
内容説明
デブのシャルル・メルランは軽率さのために身を誤った、と友人の語り手はいう。「だがわが身をふり返れば、私自身もまた例の陰気な宿命論によって、ほぼ同じ結末にみちびかれたのだ…」フランスの小さな町に育った男女は思春期を過ごし戦争を生き抜く。切ない思い出、失われた愛と別れ、秋が深まるたびに町に立つサン=マルタンの縁日には「黒いピエロ」の姿があらわれる。作家自身がいちばん気に入っているというこの作品は、移りゆく季節をフーガのように語りながら人生の苦い真実をとらえた、小さな「ロマン」の傑作である。
「BOOKデータベース」 より